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種籾(もみ)を食べてはいけない!
事業再生の仕事をしていると、
ご相談にお越しになる会社様が、
ギリギリになって来社をされるケースが
多いことに気がつきます。
社長が事業意欲を失っていなければ、
再生の可能性はあると私は信じていますが、
なぜ"もう少し"早く来てくれなかったのですか?と
お話しをすることが多くあります。
では"もう少し"のボーダーラインを決定的に
分けてしまうものは何でしょうか?
『「会社に残された現金あとわずか」について』という
私のメルマガでも書きましたが、ボーダーラインを分けるものは、
「現金」が「所用運転資金」を下回っているか否かです。
簡単に言うと仕入資金も無い状態です。
これを「種銭(たねせん):金を貯めるときの元にする金銭」が無い状態と言い、
私は「種籾を食べてしまった状態」と言っています。
事業には資金が入ります。
資金を使ってこそ、利益を伴ってお金が増えていきます。
おおざっぱに資金=資本とすると、資本は回転率などで表されますが、
お金は回してなんぼ、回す度に粗利分が増えて
「商売が拡大=手元資金が拡大」していくのです。
この一回転目を回す力、押し出す力の源泉は、
仕入資金=種銭なのです。
商売を生かすも殺すもこの種銭があるかないかなのです。
締め支払のサイトの差を使って種銭を入らない商売をしても限界があります。
だから種籾を食べてはいけないのです。
種籾の食べ方は会社により様々ですが、
・手形を落とす為に使った。
・租税や社会保険の滞納処分として差し押さえられた。
・給料遅配を防ぐ為に使った。
・仕入支払の為に使った。
・銀行への返済原資として使った。
というのが、私が現場で見てきたパターンです。
いずれもやむにやまれぬ事情です。
しかし、再生を期したいのであれば心を鬼にしてでも、
「種籾を食べずに餓死しても良い」という覚悟で
種籾を守らなくてはいけません。
なぜこの資金は取っておかなくてはいけないのかを
真摯に債権者に説明すれば理解してくれるものです。
債権者は何もあなたの命を取りたいわけではありません。
経済合理性のある説明を納得のいく形ですれば、必ずわかり合えます。
事業再生は利害対立ではないという信念の元、
日々お客様や債権者の方と向き合っております。
種籾を守り、種として植え、来年の収穫期を迎え、
商売を大きく盛り返そうではありませんか。
種籾を食べそうになったら、
手をつける前に弊社にご相談下さい。
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