『フィデューシャリー・デューティー』とは何ぞや

浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー宮内です。
今回の原稿はGWの最中での執筆でございます。

皆さんGWはどうされますか?
家族サービス・趣味の時間・読書 等々色々な過ごし方があると思います
...この号はGW後に流れると思いますが...

宮内は墓参り位しか予定が無いので、
読書やバイクでだら~と過ごすつもりです。

で、読書ですが、まずはワンピース85巻...
いよいよビッグマムとの全面戦争か(笑)、
続いて「捨てられる銀行2 非産運用」
なるベストセラーを読了しました。

第一弾の「捨てられる銀行」も読みごたえありましたが、
第二弾もそれなりに読み応えがありましたね
...ちょっとしぶとい記述が続きますが...

要は日本の銀行は、
真に顧客の求める金融商品を販売していない。
銀行が儲かる手数料の高い金融商品をばかり販売している。

「フィデューシャリー・デューティー」=
「真に顧客本位の業務運営をする義務」を果たさない銀行は、
早々に淘汰されるよう金融庁が環境整備するぞ!
というような内容です。

この本によれば、「1995年の家計金融資産を1とすると、
米国は3倍強、英国は2.8倍に膨らんでいるが、
日本は1.47倍止まっている」のは銀行のせいだ!
と警鐘をならしている訳です。

読み終えての雑感として、以下3つほど。


その1...「当局の情報操作が進歩しとるのー」

当局は世論作り及び当該業種を指導する為、
多くは新聞を中心に情報をリークします。
全新聞へ同時に行う正式なプレスリリースだけでなく、
各新聞が「独自にスクープを抜く」事に協力する手法です。

スクープにする事で
「当局がプレスリリース出してたけど、本意はここにあるのか!」
と関係者をひびらせるためです。

今回の本は経済記者が書いていますが、
私の想像では金融庁のしかるべき筋からの依頼・意図をうけ、
世論と金融関係者に直接訴える目的で
出版されたものと類推します。


その2...「金融資産の構築って言うけど、
国は第3の予算にしたいだけちゃうん」

経済を循環させるのはお金です。
代表的なものは政府予算・公共投資、
続いて民間投資、更に家計部門が重要になります。

現在日本の家計は、
莫大な金融資産を銀行預金中心に運用
...金利無いけどね...しているが、
これを経済成長資金に振り向けたい、
というのが当局の意図だろうと思います。

日本政府の財政は火の車ですから、
民間のカネを実業にどんどこ回したい、
そうすりゃ政府予算も楽になる!

最近は第二の予算の財政投融資も監視が厳しいから、
第3のカネが欲しい!

そこで情報操作で世論を作り、
政府の意図する方向に第3の予算として
民間のカネを誘導したい...でもさ、それさ、
リスクは国民がしょう事になるだよねー。


その3...「結局儲けるのは庶民じゃねえよ」

...とやや斜交いに見てしまう宮内です。

かつて宮内はファンドビジネスの端くれだった事があります。
その時に知った驚愕の事実!
...結局絶対儲かるのはファンドマネージャーと
販売する金融機関、リスクは全て投資家持ち、
という当たり前の現実です。

ファンドマネージャーと販売する金融機関は、
絶対額に対してパーセンデージで手数料が入ります。
より大きなファンド、より何度も回転売買させれば
儲かってしゃーない仕組みです。

確かに投資家にはリターンが期待されますが、
仮にファンドマネージャーと
販売金融機関が3%の手数料を獲得するとしたら
...そうです、利回り3%の金融商品は儲け無しです。

今の時代、3%5%10%という投資先は転がっていません。

てな事で、宮内はあんまり銀行が勧める金融商品には
まーったく興味がありません。
これから興味が持てるように願うのみでしょうか。

尚、否定的見解を列記しましたが、
税務的にはメリットを享受できる事もありますので、
本稿はあくまで某コンサル屋さんの雑感という事で
...シャンシャン

このコラムの執筆者

常務執行役員 宮内正一(CTP:認定事業再生士)

常務執行役員

宮内正一(CTP:認定事業再生士)

所属:大阪本部オフィス

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得意分野:資金調達(コーポレートファイナンス、ストラクチャードファイナンス、不動産ファイナンス、DIPファイナンス)。 企業での担当部署は企画・財務・総務・人事・マーケティングと多岐に及び、総合的な視野での事業再生支援を持ち味とする。

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