経営
企業という手段を通して、自己成長を図りながら、社会的価値を生み出し続けること。経営において利益とは目的ではなく、結果にすぎない。
経営の目的とは、第一に社会に貢献すること、つまり理念に基づいてビジョンの達成を図ることである。企業活動が理念に基づいてビジョンに向かっているかどうかを常時的確に判断し、修正していくことが第一の目的である。
第二は働く人々の自己成長を図ることである。他人や社会に価値・感動を与えられるように働く人々の成長を支援しなければならない。
経営幹部
経営理念(ポリシー)の実践者であり、部下よりも本気でビジョンの達成を考え、見本となって行動している人。優れた経営幹部は、企業活動の隅々にまで経営理念を浸透させることに最大の努力をする。
経営幹部の活動が、私利私欲に基づいたものである場合、社員全体の意欲を低下させるだけでなく、次第に企業の社会的存在価値を失って、企業そのものを崩壊させてしまうことになる。
経営幹部の意識は、会社全体に良くも悪しくも影響を与える。
経営分析
企業活動が、さらに社会に貢献できるようになるために、問題点を明らかにすること。
経営分析によって無駄な経費を削減したり、経済効率を高めたりするのは、より社会に貢献するためである。
経営分析において気をつけなければならないことは、明らかになった問題点を自己責任で考えなければならないということである。
例えば経営者の立場で考えた場合、経費が増大した原因は、経営者自身が見本となって経費を節約してこなかったからであり、戦略に乏しい原因は、経営者自身が毎日新しい戦略を考えてこなかったからである。
経営分析の結果を他人のせいにすれば、その問題を解決することができなくなってしまう。
経営理念
すべての企業活動の根本原則。「絶対」「不変」「万能」の3つの原則がある。
「絶対」とは、利益よりも優先することであり、たとえ役員会であったとしても経営理念に反する決定をすることはできない。もちろん社長は経営理念の最たる実践者でなければならない。「不変」とは、どんな時でも変わらないことであり、企業を取り巻く環境がどれほど変化しようが経営理念は変わらない。環境の変化に対しては経営理念に基づいて企業活動の手段を変えればよい。「万能」とは、どんな些細な業務にでも活かされていなければならないということ。顧客との一回の電話応対、一枚の報告書にも経営理念が活かされていることが必要である。
景気
私たちの気持ち。気が緩むと景気が悪くなる。
景気がよいときに、このまま好景気が続くだろうと思ったときから私たちは努力を忘れてしまい、その結果景気は悪くなっていく。つまり景気とは、私たちの気持ちを反映したものである。
政府の政策や大手の企業の経営者に期待して、景気がよくなるのをいくら待っても景気はよくならない。景気はいつか誰かがよくしてくれるものではなく、私たちの努力によってよくするものである。私たち自身が前向きな気持ちを持ったときから景気はよくなり始める。
経費
顧客に価値・感動を与えるために本当に必要かどうかを毎月見直すもの。事務所家賃、新聞・雑誌代、人件費などすべてが対象となる。
固定費といえども常に見直すべきものであり、固定費ゼロが理想の事業である。
つまり、当然かかる経費などはなく、すべてを売上に対する流動費として考えることが大切である。
経費削減
生産性に関係のない経費を削減すること。または、事業の中で最も重要な一つのことに集中する一方、ほかのすべての経費を削減すること。なんでも一律に削減することは百害あって一理もない。
決意
やると決めて、いかなる困難でも受け入れること。決意において大切なことはどこまでの困難を受け入れる覚悟ができるかである。世界一の企業をつくるには世界一の困難をも乗り越える決意をしなければならない。
決意をするにあたっては、自分がいまどのような状況にいるかは関係ない。そして決意をすると、目的を達成するために1つでも多くの問題を少しでも早く見つけ出して対処していきたくなる。
決意は顔に現れる。
決定
手法を選択すること。そして、決定された手法は常に正しいと考え、全力でやることが大切である。
こうすれば必ずうまくいくという万能・絶対な手法はない。しかし何をやるにつけても手法は百万通りある。どの手法を選択するかということも大切だが、それ以上に、決定した手法を全員が全力で取り組むことのほうが重要である。
限界
自分がそう思った時。ビジネス社会では環境・状況によって限界が決まるのではなく、そこに関わる人が限界だと思った瞬間が限界になる。
時間や金といった資源は、その量に限界があったとしても、その質(活用)は無限である。つまり私たちにとって、限界とは意識の問題でしかない。
元気
夢を持つこと。
夢もなく、安楽に流されるほど人は疲れていく。なぜならば、どれほど安楽を求めても急速に変化する世の中では、一時的な安楽はあったとしても永続的な安楽を得ることはできないからである。
一方、安楽に流されることなく、夢に向けて努力するほど元気になる。なぜなら、夢を持つとうまくいかないことを楽しむことができるからである。
権限
権限のある人を動かせることが最高の権限である。そして、それは努力である。
上司を説得できないのは説得できるまでやっていないから。上司がいつわかってくれるかは自分がどれだけわかってもらうための努力をしたかで決まる。努力は権限を凌駕する。つまり、すべての権限は上司や経営幹部にあるのではなく自分自身にある。
現在
過去の結果であると同時に、未来を決めるところ。
未来は現在の延長でしかない。現在やっていないことは未来も変わらない。未来に向けて今できることをやるのが現在である。
企業の将来は現在で決まる。
現状
過去の成果。すべてを受け入れ、そこからできることを始める場所。
現状に不満を抱くのではなく、現状から何を始めようとするのかが問題である。現状がいかなるものであったとしても最善の状況であると考えることができる人が、結果として道を切り開くことができる。
検討
やろうとしていることが利益になるかどうかよりも、ビジョンとポリシーに合致したものであるかどうかを判断すること。また、すでにやっていることでもビジョンとポリシーに合致したものであるかどうかを常に見直すこと。
そしてそのうえで、最も成果の上がる方法を考え出すことである。
現場
お客様や社会との接点。優れた経営者ほど大切にするところ。
企業活動はすべて現場で行われる。経営判断する際の最大の誤りは、現場を離れて数字だけで経営の実態をつかもうとすることである。事業がうまくいくほど、企業が成長するほど、現場で毎日行われている1人のお客様との会話や1つの仕事の内容などよりも、数字を重視してしまう傾向がある。
数字はあくまでも結果であり、経営は現場で行われている日々の活動である。
感動と共感の新・経営用語辞典
出典:株式会社 アントレプレナーセンター 福島正伸先生
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