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vol.320 金融庁時事ネタを宮内正一流解説 特集号

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『喜望大地・会長:洲山・事業再生・事業承継・M&Aコラム』
vol.320 2014年10月3日号 発行部数23,576部

「永遠に存続成長する『富士山経営レポート』」

今回のテーマは、「金融庁時事ネタを宮内正一流解説 特集号」
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永遠に存続発展する『富士山経営』を提唱推進し、
『地獄に仏』と感謝され、社長と企業の成長をサポートする
パートナーの洲山(しゅうざん)です。

トヨタイズムの源流
豊田佐吉翁曰く、
「障子を開けてみよ、外は広いぞ」
続きは、編集後記で。

本号は、大阪オフィス常務執行役員宮内正一金融庁時事ネタ・コラムです。

今回のテーマは、
「毎度おなじみ金融庁ネタの巻」

浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー宮内です。
本日はお馴染みの金融庁ネタを少々。

以前にも書きましたが、銀行というのはお上の許認可業者ですから、
お上の意向は絶対です。
金融庁の検査官と勇ましく戦う某ドラマがありましたが、
現実にはお上の意向に逆らうなんてもってのほか。

但し、金融行政は公明正大に行われなければなりませんから、
金融庁はHPで
「今後一年、こんな感じでてめえら銀行を検査監督するから宜しくな(^^)/」
という基本方針を発表します。

今回のネタは9月11日金融庁が発表した、銀行への監督・検査指針について、
独断と偏見、極めて主観的に解説したいと思います

まず「基本的な考え方」という前文がありますが、意味はこんな感じです。

金融仲介機能の発揮…バンバンカネを企業に貸しなさい
     ↓
顧客の成長・発展…そうすると企業が儲かるやろ
     ↓
安定的な収益確保…そうすれば結局銀行も儲かるんや、すごいやろ!

この繰り返しで「デフレ脱却と好循環の実現」という大目標がかなうのだ~!
そうです。

「デフレ脱却」はアベノミクス最大のテーマですから、
「銀行も政府方針にならって頑張らんかい!」という事なのでしょう。

しかし、これではお題目にすぎませんので、細部をみてみます。

まずは「重点施策」を見ます。

「顧客ニーズに応える経営」…このヘンは当たり前でんな

「事業性評価に基づく融資等」…おっとこれは何かな。
この部分について、9/15付日経新聞ではこう解説しています。

「特に目を引くのが、事業の内容や成長性を基に貸し出す
「事業性評価に基づく融資」。
企業融資の審査方法に口出しするのは異例のことだ。」

…そうなんです。企業与信審査は各銀行ごとに独自性を持て!
といいつ、当局は思い切り口を出す姿勢を見せるようです。

「地銀の間では、赤字企業への融資を渋る一方、
優良企業の融資獲得にしのぎを削る構図が鮮明。
経営内容に限らず、
将来の地域産業の担い手になる企業や産業を支援し、
それ以外の企業には緩やかに退出を促すように求める。
地方の生産性が向上しなければ成長は見込めない
との考えが背景にある。」

…地方経済をかなり気にしている気がしますね~。
…しかし「将来の地域産業の担い手」=地方の大手優良企業は頑張れ、
それ以外の中小零細企業は潰れてもやむなし、
という風にも聞こえてしまいますね~。

改めて金融庁発表に戻ります。

「金融機関は、財務データや担保・保証に必要以上に依存することなく、
借り手企業の事業の内容や成長可能性などを適切に評価し
(「事業性価」)、融資や助言を行い、
企業や産業の成長を支援していくことが求められる。」

…担保や保証に頼らず、何とかしてカネを貸す工夫をしなさい!
という意味でしょうか。
担保・保証主義の銀行に対して、
かなり金融庁はいら立ちを持っているような気がします。

「また、中小企業に対しては、引き続き、きめ細かく対応し、
円滑な資金供給等に努めることが求められている。」

…微妙な言い回しです。中小零細にはリスケを中心に支援せよ?かな?

「ビジネスモデルの持続可能性と経営管理」…
ここは注目点ですので、本文も。

「金融庁は、各金融機関が中長期的な経済・
社会の動向等をいかに認識し、いかな
る経営方針の下で、それぞれのビジネスモデルの持続可能性を
確保しようとしているかについて、議論を深める。」

…「議論を深める」…何とも不思議な表現です。
議論して何になるんでしょか?

…これは僕の意見ですが「(銀行の)ビジネスモデルの持続可能性」
とは、=「弱っちい銀行は合併統合させる」という意味にとりました。

…「議論を深める」とは、その際自主的に判断(合併・再編等)するよう
説得するぞ、という意味ではないでしょうか。

続いて、「地域金融機関における課題と今事務年度の考え方」
というトコロに、我が事業再生について言及がありました。

「抜本的な事業再生等が必要な企業に対して、
問題を先送りすることなく、DDS・債権放棄等の金融支援を含む、
真に実効性のある抜本的な事業再生支援
(他の金融機関が主導する事業再生支援への積極的な協力を含む)
を行っているか。」

…以前から言及されている施策の繰り返しで、新味はないですねー
…前のメルマガでも書きましたが、
DDSや債権放棄は、中小零細企業にはまず使われません。

「保証債務の整理に当たって、経営者等からの相談には
その実情に応じてきめ細かく対応し、
必要に応じて外部機関や外部専門家とも連携しつつ、
経営者保証に関するガイドラインの積極的な活用に努めているか。」

…「保証債務の整理」とは、
概ね企業の廃業を想定していると考えられます

…「経営者保証に関するガイドライン」作ったから、
アカン会社の社長も諦めがつくやろ。
潰す企業は円滑に潰せ、という意味と考えて良いでしよう

長いメルマガにお付き合いありがとうございます。
最後に、リーマンショック以降の金融行政の推移をまとめると、
こんな感じでしょうか。

1.金融円滑化スタート
・リーマンショック対応として、
 とりあえずリスケで企業を助けんかい。とにかく問題は先送りじゃ

2.延長につぐ延長
・金曜円滑化を延長するから、何とかせんかい。
 という事で延長に次ぐ延長

3.出口戦略
・せんど延長しときながら…いつまでリスケばっかりしてんねん、
 銀行もええ加減出口を考えろ!

4.出口戦略明確化
・そこそこの会社には、思い切った手段を使っても助けんかい。
 あかん会社は諦める事も考えろ

5.デフレ対策で融資強化
・そこそこの会社には、何とか工夫してカネを貸さんかい。
 あかん会社の判断目安はリスケ3年や

6.頑張らんと銀行再編させるぞ、というプレッシャー
・そもそも、上手いこといかんかったら、お前ら銀行も安泰やないんやで

こんな推移を見れば、
当局が必死に銀行のケツを叩いている姿勢が見て取れます。

しかし、大きな盲点があると私は思っています。
それば、日本の企業の70%を占める中小零細企業の目線が欠けている事です。

窮境状態に陥った中小零細企業にとって、
リスケを中心とした支援はありましたが、それでは抜本解決にはなりません。

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■編集後記

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。

トヨタ産業技術記念館を視察しました。
トヨタグループの創始者である
豊田佐吉翁の発明された製品が展示されており、
実際に動く様がまじかに観れて、感動しました^_^
「障子を開けてみよ、外は広いぞ」が有名な言葉ですが、
次は静岡県湖西市にある「豊田佐吉記念館」を訪問して、
豊田佐吉翁の御遺徳に触れたいと感じました。
また、豊田喜一郎の特別展も開催 されており、
偉大な先人のPowerを頂きました(^_^)
豊田佐吉翁の素晴らしい精神や特許権を実演説明いただける施設を見学し、
トヨタイズムの源流に触れた思いがします。

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