石井博コンサルタントコラム

予実管理は、してまっか?

2010年5月26日号では、作業日報(作業報告書)を活用して
部品別のEBITDA(償却前営業利益)管理ができるようになり、
新規で引き合いを頂戴した時には、製造原価が把握できていることから、
営業マンもどこまでなら売値を下げることができるかを
把握して値決め交渉ができる。

非常に威力を発揮する旨、ご報告させていただきました。

お読みになっていない方は、是非、ご一読いただければ幸いです。

2010年7月22日号では、作業日報(作業報告書)を活用して、
小職が実行した予算作成の仕方をご報告させていただきました。

予算は予想に過ぎませんが、
この1年間でやりたいことを実現するために予算作成は必須である旨、
ご報告させていただきました。

お読みになっていない方は、是非、ご一読いただければ幸いです。

今回のテーマも作業日報(作業報告書)を活用した予算作成から
予算・実績管理について、経営改善ができた
小職の体験談をご報告させていただきます。

予算を作成していなければ、実績管理どころではないと思いますが、
大前提として予算作成ができていると仮定して話を進めたいと思います。

2010年5月26日号にて登場した企業も
法的申請(民事再生法申請)以前は、
得意先別の売上高についてのみ予算を組んでいました。

法的再生中にスポンサーとして某金融機関系のファンドが
株主になったことから予算作成が義務化しました、
というか義務化させられました。

同社は100%受注生産の形態であり、
得意先から内々示、内示、確定として
受注(フォーキャスト)を頂戴するような注文形態でした。

材料発注については、リードタイムを考慮すると
内々示の時点で発注する必要がありますが、
得意先からは確定時点でやっと正式発注となるような状況でした。

現時点でも変わっていないと思います。

月初の時点で月末までの受注(内々示、内示含む)が仮に100あっても、
月中の時点で月末までの受注(内示が確定に変わる)が80しかない、
80になってしまう、というようなことは
日常茶飯事(毎月)のように発生しました。

ごく稀に月中で月末までの受注が120とか150になることもありました。

その場合は、その場合で材料がショートするので大変でしたが…。

その様な状況下でも予算必達ですから、
月別に作成した予算を指標として売上高が下がるのであれば、
いかに費用面をコントロールするか、
結果、EBITDA額は予算に対して減額するかもしれませんが、
EBITDA率(売上高対EBITDA率)については、
予算のEBITDA率をクリアーしなければなりません。

費用面をコントロールするとは、
具体的には、生産計画を見直し残業を減らすとか、
派遣業者と交渉して派遣社員の人数を減らしてもらうとか、
配車(配送)の検討をするとか、
梱包費(配送用の段ボール)の検討をするとか、
今月予算ではフォークリフトの修繕を予算化していたが繰延するとか、
等を実行しました。

費用面をコントロールするためにも予算作成が必要になります。
前述しましたが予算必達ですから年間で予算をクリアーすればいい、
と思っていると、決して予算はクリアーできないと思います。
毎月(少なくとも四半期)の勝負だと思います。

また、費用面をコントロールする訳ですか、
今日現在での支払い額を把握する必要が当然にあります。

売上高ばかりを追っていても今日現在の支払額が把握できていなければ
費用面のコントロールはできないと思います。

売上高、支払いについては毎日の把握が本来は必要と思いますが、
それは非常に大変ですので、
小職は毎週木曜日に確認をしておりました。

何故、毎週木曜日かというと、前述した株主とのミーティングが
毎週木曜日の夕方からエンドレスにて開催されたためです。

余談ですが、小職が同社で事業再生に携わった4年弱で
130回超のミーティングを開催したと記憶しております。

ミーティングの議題については
不変で大きく3つの議題について協議しました。

参加者は各部門の部長クラス、
役員、株主(ファンドの担当者数名)、計10名前後でした。

その会議内容(議題、運営方法等)については、
後日、ご報告させていただきます。

毎週のように売上高、支払い額を算出している訳ですから、
月次の残高試算表についても
翌月営業日5日には速報として開示できるようになりました。
九割以上の正確さでした。

2010年5月26日号にて登場した企業も
法的申請(民事再生法申請)以前は、翌月末日になっても
前月の損益が把握できないような状況でしたから、
皆様の会社様も残高試算表の開示タイミングを
早急化させることは間違いなく可能であると思います。

残高試算表の開示タイミングの早急化についても、
後日、ご報告させていただきます。

あくまでも予算は予想に過ぎませんが、
この1年間でやりたいことを実現するためにも
予算作成および実績管理は必須と思います。

「予算なんてうちには関係ないよ。」と思われている社長様、
大変だと思いますが、予算作成されれば会社様の実態が
今以上に把握できることは間違いありません。

今からでも決して遅いことはありません。
巷には、『予算作成の仕方』なる書籍が沢山ありますが、
勉強のために数冊読まれることは結構なことです。

しかし、自社なりのやり方、社長なりのやり方で
予算作成および実績管理を是非、実行していただきたいと思います。

小職でよろしければいつでもお手伝いさせていただきます。

   

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