石井博コンサルタントコラム

製造業の皆様、問題解決の8つのステップ

前回のメルマガでは、
『トヨタの問題解決(著者:(株)OJTソリューションズ)』
という興味深い書籍に記載されていたトヨタ全従業員が、
問題解決をする場合の 『考え方』 には、『発生型問題解決』、
『設定型問題解決』、『ビジョン指向型問題解決』 の3パターンがあり、
その考え方がトヨタのイノベーションの基礎となっている旨、
ご紹介させていただきました。

今回のメルマガは、その 『考え方』 をするにあたり、
8つのステップを踏んで推進する必要があるとのことですので、
その8つのステップを順にご紹介させていただきます。

8つのステップとは、
STEP1:問題を明確にする
STEP2:現状を把握する
STEP3:目標を設定する
STEP4:真因を考え抜く
STEP5:対策計画を立てる
STEP6:対策を実施する
STEP7:効果を確認する
STEP8:成果を定着させる

STEP1:問題を明確にする
『問題を明確にする』 ことと、次のステップである
『現状を把握する』 ことは非常に重要なステップであり、
このプロセスで70%の時間と労力を費やすことになるそうです。

問題テーマありき、対策ありきで、問題解決に取り組んでしまう
ケースが少なくないが、これでは、『本当の問題』を
解決することができないとのことです。

対策ありきであると、対策を施すことが目的になってしまい、
本当の問題が解決されない可能性があるとのこと、

『本当の問題』→『困っている状態』→『問題テーマを決定する』
→『対策』というプロセスを前提に考える必要があるとのことです。

また、抽象論ではなく数字でとらえることが重要であり、
データでしめすことにより、胎落ちし易くなるとのことです。

問題を発見するために、
7つの視点で検討することが重要であるとのことです。
(1)悩んだり困っていること
(2)上位方針との比較
(3)後工程への迷惑
(4)基準との比較
(5)標準との比較
(6)過去と比較
(7)他部署との比較

上記7つの視点で問題を抽出したら、
今度は、『重要度』、『緊急度』、『拡大傾向』で問題を評価して、
問題の優先順位をつけて取り組むことが重要であるとのこと、
同時多発的にたくさんの問題が発生、ねむっている可能性があるが、
一気にすべての問題の解決にとりかかると、
時間も手間もかかるので現実的ではない、
優先順位をつけることが重要であるとのことです。

問題解決の初心者は、『何が問題か』さえわからないことが多い、
とのことではるが、
まずは、考えることに慣れることが肝心であるとのことです。

小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。

全国24時間受付

無料相談はこちらから

お気軽にご相談ください

関連記事

  1. 石井博コンサルタントコラム 『不良品削減ノウハウ』を考察します
  2. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、工程ごとに限度見本をつくり活用されていますか?
  3. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、問題解決の8つのステップ(STEP4:真因を考え抜…
  4. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、商品・部品別EBITDA管理計表を導入していますか…
  5. 石井博コンサルタントコラム 在庫管理の真髄を語る
  6. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、変化点管理をされていますか?
  7. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、現場で『見える化』に取り組んでいますか?
  8. 石井博コンサルタントコラム 製造業の皆様、現場でムダ取りを意識していますか
お問い合わせ

PAGE TOP