前回のメルマガでは、
『トヨタの問題解決(著者:(株)OJTソリューションズ)』
という興味深い書籍に記載されていたトヨタ従業員の方々が、
問題解決するための考え方には8つのステップがあり、
『STEP1:問題を明確にする』 ためには、7つの視点で検討し、
さらに優先順位をつけて検討する必要がある旨、
ご紹介させていただきました。
今回のメルマガは、『STEP2:現状を把握する』について、
どの様に対応しているか、
どの様なツールを活用して現状を把握しているか、
をご紹介させていただきます。
先ずは、問題を発見したら問題をブレイクダウン(分析)する
必要があるとのことです。
ブレイクダウン(分析)し、
自らが取り組むことができる具体的な問題に整理していく、
大きな問題をより小さな問題に分解し、
優先順位をつけることが重要である。
つまり、『攻撃対象』を決めるということだそうです。
『攻撃対象』を見つけるためには、問題の現状を明らかにして、
バラツキを見つけることがポイントであり、
そのバラツキを見つける方法として
『層別』といものがあるとのことです。
『層別』とは、データを多面的にとらえるのが目的であり、
セグメント別、得意先別、製品別などの同じ共通点を
もつグループに分類することです。
『層別』にわけることで、
漠然としていたデータの特徴が
はっきりと浮かび上がってくるとのことです。
例えば、クレーム件数が年間10件あったとして、
その内、発生部署別に見ると製造部が一番多く、
その内、製造部内のA部門が一番多く、
その内、商品Bが一番多く、
その内、員数不足が一番多い結果となった場合には、
先ずは、商品Bの員数不足を発生させないために
どの様な対策を講じるか、ということになると思われます。
データが存在しない部署については、
データ取りをすることから始める必要があり、
データがなければ『層別』もできないので、
問題の特定もしにくいとのことです。
先ずは、データ取りから進めることが重要であるとのことです。
そのデータをグラフ化(見える化)することで、
誰にでも理解できる様にするためには
『パレート図』を活用することがよろしい様です。
『パレート図』とは、QCサークルで用いられる
『7つ道具』のひとつで、
数値が大きいほうから小さいほうへ降順にプロットされた
棒グラフと、その数値の累積構成比をあらわす
折れ線グラフを組み合わせたグラフのことです。
経験、勘、度胸だけではなく、
数値にて裏付けされたデータをもとに要因分析をして、
改善・改革をしていくことが重要であると思われます。
小職のよろしければいつでもご支援させていただきます。