製造業V字回復コンサルタントの石井博です。
最近セミナーのスピーカーとして上記題目について
ご説明させていただいておりますので、
メルマガでも簡単にセミナー内容について
ご説明させていただきたいと思います。
前回のメルマガでは、EBITDA(減価償却前営業利益)を
社内共通言語として、EBITDAの概念、算出根拠を
現場の方々を巻き込みご理解、ご納得、胎落ちしていただき、
自分が現在、実施している作業、仕事が損益計算書の
勘定科目の何に該当するかを把握していただくことが重要な旨、
ご説明させていただきました。
今回のメルマガでは、実力利益=EBITDA額(減価償却前営業利益額)、
EBITDA率(減価償却前営業利益率)を増加させるためには、
についてご説明させていただきたいと思います。
事業再生をするためには、
貸借対照表をキレイにすることも重要と思われます。
例えば、不動産等の固定資産をオフバランス化させ、
総資産を圧縮して純資産比率(自己資本比率)を高め、
売却した不動産には、従前同様に居続け、
地代家賃として支払い、費用として計上させる。
いわゆるセール&リースバックというスキームを活用する
ことも事業再生の1つではありますが、
やはり、本業である事業で損益計算書が黒字化、
特に、EBITDA(減価償却前営業利益)を黒字化、
増額させることが、最大目標、ゴールである旨、
力説させていただいております。
EBITDA(償却前営業利益)を上げるためには、
大きく3つあると思います。
1.売上高を増加させる。
2.製造原価を低減させる。
3.売上総利益(粗利益)を増加させる。
特に製造メーカーの場合は、
製造原価を低減させることがポイントであり、
製造原価を低減させるためには、
大きく3つの項目について現場作業員の方々を巻き込んで
改善・改革していくことが重要ではないでしょうか。
1.時間当たりの出来高を上げる。
2.不良率を低減させる。
3.ラインで従事している作業員数を低減させる。
上記3項目について、現場作業員の方々を巻き込んで改善・
改革するためには、上述しましたが現場作業員の方々にも
損益計算書の構造をご理解いただき、
どの勘定科目、材料費を改善・改革するのか、
労務費を改善・改革するのか、外注費を改善・改革するのか、
製造経費を改善・改革するのか。
改善・改革するポイントを明確にして、
PDCAの管理サイクルをまわし、5W1Hにて落とし込むことで、
製造原価が低減でき、
引いてはEBITDA(減価償却前営業利益)が改善するかを理解、
納得、胎落ちしていただく必要があると思います。
そのためには、時間をかけて現場作業員の方々に損益計算書の
構造をご説明していただきたい、と述べております。
小職がご支援させていただいているクライアント先では、
概ね、上述させていただいている内容で
ご支援させていただいております。
また、次のステップとしては、
現在受注いただいている部品ごとのEBITDA(償却前営業利益)を
算出するご支援をさせていただき、部品ごとに儲かっているか
否かを把握できる体制を構築するご支援をさせていただいております。
続きは、次回のメルマガで、
どの様にして部品別のEBITDA(減価償却前営業利益)を算出するのか、
についてご説明させていただきたいと思います。
小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。