石井博コンサルタントコラム

製造業V字回復の軌跡

前回のメルマガでは、
部品別の実力利益=EBITDA(エビッターとかイービッダーと言います)
営業利益を算出することでどの様な成果が期待できるか、
ということについてご説明させていただきました。

今回のメルマガでは、部品別EBITDA管理を導入するためには、
いかにリアルな段取り時間、
リアルな加工時間等を把握する必要があることから
4作業報告書(作業日報)の精度向上をする必要がある旨、
ご説明させていただきたいと思います。

今まで、実力利益=EBITDAの話をしていたのに、なぜ、
いきなり作業報告書(作業日報)の話に飛んでしまうの、
と思われている方もいらっしゃると思いますが、
部品別の実力利益=Aを上げるためには、
まず、現在、受注している部品の実力利益=EBITDAを
算出することから始める必要があります。

自社で製造した結果をきちんと把握するためにも
精度が高い作業報告書(作業日報)が必要になるということです。

作業報告書(作業日報)とは、本日の業務内容(結果)を
現場の方々もしくは営業マンの方々が上司に報告するための
報告書の位置づけですが、製造メーカーにかぎらせていただくと、
ご支援しているクライアント先の作業報告書(作業日報)を拝見すると、
出来高、不良数、不良率等は記載されていますが、
管理会計を導入して部品別EBITDAを試算する場合には、
上記以外にも記載したほうが望ましい項目が存在すると思われます。

管理会計を導入し、部品別EBITDA管理をしていく場合には、
少なくとも下記6項目は作業報告書8作業日報)に
記載していただきたいと思います。

(1)作業時間
(2)工程ごとの従事作業者
(3)投入数量、完成数量、不良数量
(4)不良要因
(5)機械停止時間
(6)機械停止要因

(1)作業時間
作業時間については、前加工部品の加工終了後(清掃後)を
当該部品の開始時間とし、
当該部品の加工終了後(清掃後)を終了時間とします。
従って、当該商品の段取りに要した時間、加工終了後の清掃時間も
当該部品の原価に含まれると考慮していただきたいと思います。

(2)工程ごとの従事作業者
正社員、パート社員、派遣社員では時給(分当賃率)が相違することから、
当該部品を製造するにあたり、誰が、どの工程に何分従事したかを
把握できる様にしていただきたいと思います。

(3)投入数量、完成数量、不良数量
正確な数字を記載していただき、不良数量が多かった場合には、
なぜ、不良が発生したのか、
その不良要因も記載していただきたいと思います。

(4)不良要因
4M(Man,Machine,Material,Method)が変化した時に不良の発生が多いと
言われていることから、
4Mを踏まえての不良内容を記載していただきたいと思います。

(5)機械停止時間
漠然と機械停止時間10分というような記載方法ではなく、
完成品ピックアップロボット(ロボットフィンガー)の調整5分、
金型メンテナンス5分というように
詳細を具体的に記載していただきたいと思います。

(6)機械停止要因
人的な要因の他に機械的な要因による不良も発生することから
現場の方々には不良要因を包み隠さず報告していただきたいと思います。

作業報告書(作業日報)の記載方法が明確になっているか、
誰が書いても同じ状態になっているか。
明確でなければルール化が必要であると思います。

マネジメント層の方々が望むような作業報告書(作業日報)、
いわゆる部品別EBITDAが算出できるような作業報告書(作業日報)が
提出されるまでには正直、数ヶ月は掛かると思いますが、
マネジメント層の方々は、現場の方々に対してゴール(目標)を示して、
教育・指導し続けることが重要ではないでしょうか。

小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。

 

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