石井博コンサルタントコラム

品質管理部担当者の心得

ご支援している製造メーカー様で最近、得意先からのクレーム
および工程内での不良等が多発しており、
再発防止に努めているが一向によくなる気配がない、
品質が安定しない、どうすればよいか、
とのお問い合わせを受けました。

そこで、前回のメルマガは、
『製造業 不良を削減させるためには、品質を安定させるためには』と題して
小職の考える不良削減方法、品質安定化方法についての見解を
記載させていただきました。

今回は、品質管理部の担当者として何をどの様に管理していく必要があるのか
についてご説明させていただきたいと思います。

ご支援しているクライアント先では暫定的に出荷検査時に
検査要員を増員して、不良品を流出しない様に努められておりますが、
この状態を未来永劫続けるわけにはいきません。
出荷検査要員を増員しているわけですから、
見積り以上の労務費が発生し、製造原価が高騰し、
結果、売上総利益(粗利益)が低減してしまいます。
出荷したらしただけ、売上高には寄与しますが、
営業利益にて赤字幅が増していくことになるかもしれません。

では、品質管理部の担当者としては何をすればよいのか、
これが『正解』ということではありませんが、
どの工程で不良を出すのかを見極め、
その工程内で加工した部品の統計的品質管理をしていくことを
多くの製造メーカー様では実施されていることだと思います。

統計的品質管理とは、決して難解な統計学を用いることではなく、
むしろ、なるべく平易な手法を用いて、技術的に解決困難な問題を
分析することを目的としているようです。

問題を解決する順番としては、
まず不良要因のデータを収集してヒストグラムをつくり、
製品の品質特性の分布の状態を把握することから始まり、
さらに、特性要因図をつくり、
これに対してパレート図をつくることにより、
特性要因図中の各項目に重みをつけることなどが行われます。
また、工程を安定させる方法としては
Xバー-R管理図が用いられ、品質の保証を確実にするためには
抜取検査が適用されることが多いようです。

それでは、工程を安定させるためのXバー-R管理図について
簡単に概要からご説明させていただきます。
工程を安定した状態に保つために、上方と下方に管理限界点を設けて、
管理状態がこの内側にあり安定しているか、
それとも管理限界点を超えている異常な状態なのかを見分けます。

異常値が発生した場合には、
暫定的な対策と恒久的な対策を講じる必要がある、といことです。

統計的品質管理手法を使用して不良を軽減させることも重要ですが、
現場作業員の方々へ不良に対して意識付けも同様に重要だと思います。

小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。

 

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