前回のメルマガでは、小職がご支援しているクライアント先で
品質管理の方法として、工程ごとに限度見本を作成し、
かつ、さらなる品質向上の観点から工程ごとに
作業標準書(マニュアル)を作成いただき、
徐々にではありますが作業者の方々の品質に対する意識が
変わってきた旨ご報告させていただきました。
今回のメルマガのテーマは、工程ごとに『生産計画(作業指示書)』を
現場に対して発行しているか、
ということについてご説明させていただきます。
上述したクライアント先では、ご支援する以前は完成品になった後、
出荷検査にて出荷不可の完成品が約30.0%超存在しており、
その不具合品については、再度、バラして作り直しをする、
いわゆる手直しが多数発生しておりました。
手直しが発生する、ということはムダな作業が発生して、
本来、今、製造しなければならないモノが製造できないということです。
先ずは、その手直し率を改善・改革する観点から、
工程ごとに品質チェックシートを作成して、限度見本を作成して、
前回メルマガでご説明させていただいた作業標準書(マニュアル)を
作成して、結果、現在では完成品の出荷検査時での手直しが
ほぼ0(ゼロ)になりました。
そこで、次なる課題としては、
今、必要なモノを必要なだけ製造する体制を構築する、
ということで生産計画(作業指示書)の発行のご支援をしております。
以前は、前工程で製造されたモノ(数)がそのまま次工程に流れてきて、
次工程の作業者は流れてきた数すべてを製造する体制でした。
流れてきた数すべてを製造する、となると、本来今製造しなくても
よいモノも製造することから納期遅れ等も発生しておりました。
例えば、前工程から20個流れてきたが、納期から判断すると
10個は今製造して、次工程に渡す。残り10個は来週でもよい、
ということもあると思います。
上述したクラインと先では、工程ごとに得意先からの納期、
仕掛品の有無、購入部品の納期等を考慮して工程ごとに
生産計画を立案して作業指示書(今日、何を、何個製造するか)を
現場に対して指示する必要がある旨ご説明させていただき
現在、取り組んでいただいております。
現時点では、すべての工程に作業指示書を発行できておりませんが、
納期に左右されるAssy工程では、作業指示書を発行することで、
現場作業者の方々が今日、最低、何を、何個製造しなければならないかが
把握できるようになった、とのことで大いに役立っている様です。
徐々にではありますが納期遅れも解消傾向にあります。
今までとは違うやり方をするわけですから、
多少、時間は掛かるかもしれませんが
さらなる改善・改革を進めていただければと思います。
小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。