前回のメルマガでは、
『トヨタの問題解決(著者:(株)OJTソリューションズ)』という興味深い
書籍に記載されていたトヨタ従業員の方々が、
問題解決をするための考え方には8つのステップがあり、
『STEP4:真因を考え抜く』ためには、
問題が起きている本当の原因(真因)を徹底的に追求する。
三現主義で 『なぜ』 を繰り返すのが基本である旨、
ご報告させていただきました。
今回のメルマガは、『STEP5:対策計画を立てる』です。
真因を特定したら、どうすれば真因をなくすことができるか、
を徹底的に考え抜くことが必要となります。
真因とは1つとはかぎらないので、
真因ごとにできるだけたくさんの対応策を洗い出すことが重要となります。
対応策を検討するには下記のような10の視点で
トヨタ従業員の方々は取り組まれています。
(1)排除:やめてしまったらどうか
(2)正反:反対にしたらどうか
(3)拡大と縮小:大きくしたらどうか、小さくしたらどうか
(4)結合と分散:結んだり、分けたりしたらどうか
(5)集約と分離:まとめてみる、分解してみる
(6)付加と削除:付け加えてみる、取り去ってみる
(7)順序と入れ替え:順序を組み立て直したらどうか、作業手順を入れ替える
(8)共通の差異:違った点を活かしてみる
(9)充足と代替:ほかに使えるか、他のモノに替えたらどうか
(10)平行と直列:同時に行ったらどうか、順次行ったらどうか
対応策を検討したら、次にそれぞれの対応策を評価して
取り組む対応策を絞り込んでいきます。
絞り込むためには、下記5つの視点で取り組まれています。
1.効果:真因をなくすことができるか、目標を達成することができるか
2.実現可能性:無理なく対策を実行できるか、
他の部署や組織を巻き込む必要があるか
3.コスト・工数:どれほどの費用や時間がかかるか、
何人でやれば納期に間に合うか
4.リスク:対策を実行する階段でリスクはあるか
5.自己成長:この対策を実行することを通じて、自分自身が成長できるか
対応策を絞り込んだら、次は優先順位を決める必要があります。
優先順位をつける際には、安全、品質、コスト、難易度、効果、
といった切り口で評価する必要があります。
あとは、現実的な対応策から手をつけ、実行するのみです。
まずは、現実的に自分たちができる対応策から
はじめることが大切だと小職は思います。
小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。