前回のメルマガでは、
『トヨタの問題解決(著者:(株)OJTソリューションズ』という
興味深い書籍に記載されていたトヨタ従業員の方々が、
問題解決をするための考え方には8つのステップがあり、
『STEP6:対策を実施する』ためには、
スピーディーに集中的に取り組む必要がある旨、
ご報告させていただきました。
今回のメルマガは、『STEP7:効果を確認する』です。
対策を実施し効果を確認する場合のポイントは、
対策実行をズルズルと続けないことで期限を決めて効果を評価することです。
対策の効果があらわれなかった場合は、
真因が間違っていると思われた方がよろしいと思います。
その場合は、再度、STEP4に戻り真因を考え抜くことが必要です。
対策の実行は期限内に一度区切りをつけて効果に移る。
そして残された課題は次の問題テーマとする。
そうすることで、着実に問題を退治することができる。
ただし、その際には完全達成ができなかった要因を
明確にし次に活かすことが重要です。
また、結果がよくてもその場かぎりの対策になっていたり、
無茶な実行プロセスを踏んでいたりする場合も考えられるので、
トヨタでは他の誰かが同じことをやっても、
同様の効果を得られなかったり、
続けられなかったりすれば、
それはプロセスに問題があると考えています。
誰がやっても同じ結果がでる様にすることが重要であり、
そのためには、『標準』をつくり、
このやり方でやれば誰でも同じ結果になる、
という『標準書』を作成する必要があります。
トヨタでは、必然的かつ継続的に結果が出せることによって
はじめて評価されます。
『いつ、誰がやっても、同じようにできる』様なしくみを
つくることが大事です。