前回のメルマガでは、製造現場において、
7つのムダを意識して生産活動をしているか、
その7つのムダの中で重要視されている
『つくり過ぎ(加工)のムダ』について
ご紹介させていただきました。
今回は、『つくり過ぎ(加工)のムダ』、『運搬のムダ』とともに
改善効果が大きく、優先的に取り組む必要がある
『手待ちのムダ』についてご紹介させていただきます。
『手待ちのムダ』とは、加工、運搬、検査など、
いろいろな場面で発生するムダで、
作業したくてもできない手待ちのことであり、
前工程から送られてくるワークを待っていたり、
自動加工している機械の監視をしていたり、
設備の故障停止およびつくり過ぎによる順番待ち等のことをしめしています。
機械の稼働率よりも人の手待ちを重視しなければならないのです。
人の待ちを重視するためには、
ムダをだれが見てもムダであると、
はっきりとわかる様にすることが重要です。
現場作業員の方々に標準作業をしっかり守っていただき、
それ以外のことはやらせない、早めに手がけることを止めさせる等の
管理をすることで、ムダを見つけやすい様にすることが重要です。
現場作業者の方々には多台持ち、多工程持ち等の対策を講じて、
機械設備は稼働していなくとも人は稼働している状況をつくることです。
多台持ちとは、1人または2人以上の作業者が、作業工程の流れの順に関係なく
単独に加工する複数台の機械を受け持って行う作業のことです。
多工程持ちとは、作業工程の流れの順に、
作業者が複数の工程を受け持って行う作業のことです。
『手待ちのムダ』が発生しないよう、
現場管理者はムダが見つけやすいように
職場環境を整備することが重要ではないでしょうか。
小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。