もう皆さんはお忘れでしょうが、
前回書いた飛行機の中の非常識夫婦に続く、
驚愕女子の話をさせていただきます。
いやはや、驚愕は大げさかもしれませんが、
唖然、茫然、えっ嘘やろ!
いつまで続くねん。
本当にこの女の子の親の顔や、普段の食生活を知りたいと本気で思いました。
今まで62年間生きてきて、車中で見た中で最強の女子です。
22:24関空発、なんば行の空港急行の中での
心苛立ちまくりのエピソードです。
字数を稼ぐための豆知識ですが、
裕福な方や慣れていない方は結構あの鉄仮面特急
ラピートに乗られる方が多いのですが、
関空⇔難波間の所要時間はわずか7分しか変わりません。
が、特急料金が510円必要ですので、時給3,825円以上の生産性を
稼ぎ出せる上級国民向けの乗り物であり、
私のような一般人はいつも空港急行を利用しております。
ましてやこの時間帯では、22:24発の空港急行が難波に着くのが
23:10に対して、22:35発のラピートは23:14着です。
あまり意味がありません。
唯一の難点はタイミングが悪ければ座ることができない、
という事くらいです。(ラピートは全席指定)
そして事件はこの22:24発空港急行の中で発生したのです。
前述したようにそれは事件と呼べるほどセンセーショナルなものではなく、
ひょっとしたら、それに気が付いていたのは、
自分の事は棚に上げ、他人の所作には異常に厳しい私だけかもしれません。
私の前に座っていたのは、18-22歳、大学生風の女子でした。
大きなトランクを引きずっていたので
最初は東アジア方面の方かなっと思ったのですが、
ぶつぶつ唱えている呪文を聞くと、どうやら日本人みたいです。
こいつです、この女が日本の品格を貶めてくれたのです。
今時、日本に観光に来られる東アジアの人でも車内で、
大声で喋ったり、携帯で喚いたりする人はあまりいません。
しかし、この女はハンズフリーにした状態で
関空から難波までずっーと話し続けていたのです。
それも小声で喋ったり、可愛く囁いたりといった、
周りに対する気遣いは一切なく、
ごく普通の声量で聞くに堪えない世間話を
(誰がどうした、週末はどこに)
延々と46分間話続けていました。
それだけではありません。
その間中、これまたずーっとスマホで、LINEかメールを打ち続けています。
まわりのインド人もビックリ!
いや、中国人も韓国人も、そして日本人もビックリです。
周りは一切目に入っておりません。
なんせ、46分間で彼女の彼氏の名前、いつも行くお店、音楽の趣味、
好きな食べ物、夏休みの予定等が半径5m以内の人たち全てに筒抜けです。
ナノレベルの放送局と言ってもいいでしょう。
もう一度言います。
46分間、彼女の会話としなやかな指捌きが止まることはありませんでした。
彼女の頭の左上に掲示してある社内マナー啓発のポスターから
涙がしたたり落ちていたのを、私は確かに見ました。
あー親の顔が見てみたい。