宮内正一コンサルタントコラム

家財が差し押さえられたらどうしよう(;一_一)

窮境状態の社長は、業況の立て直しに奮闘されています。

しかし、そんな忙しい中でも、
つい最悪の事態を想像してしまう事があるでしょう。

最悪の事態を考え出すと、夜も眠れない・・・・

今回は、そんな最悪の事態は、意外にやってこない、というお話です。

突然自宅に数人の男がやってきて、家財に差押えの紙をペタペタ貼りまくる、
という光景が頭をよぎった社長。

本当に怖いハナシです。
そんな事になったら、近所の目が気になって出歩けなくなりそうですし、
家族ともども二度と立ち直れないようなショックを受けるでしょう。

私も昔、落語家の半生をつづったドラマで、
そんなシーンを見たような記憶があります。

しかし、そんな現象はまず起こりません。

大変失礼な物言いですが、テレビの見過ぎです。

現在の家財差押えの実態は、テレビドラマや一般に思われているものとは、
全く違うものになっています。

(有名な家財差押え事件)

最近の事例として、今年の春、有名な経済事件の主役として、
現在係争中の元社長の自宅(東京の六本木ヒルズ・・・想像つきますよね)に、
東京地裁の強制執行が行われた、という報道がありました。

執行官は、合いカギを作って部屋に侵入し、
差押え業務を行っていたそうです。

差押えを受けた当人にとって、腹立たしい限りでしょうが、
皆さんからすれば、どの程度のモノを差押えされたか、
非常に気になるところしょう。

ところが、差押えられたのはわずかに5点
(65インチ大型テレビ、ホームシアターセット、ワインセラー、
沖縄三味線、ゴルフパック)の超豪華家財です。

元々は相当高額なものでしょうが、
評価額はわずか30万程度に過ぎなかったとされています。

六本木ヒルズのような都心の超豪邸でも、超豪華家財を差し押さえた結果、
30万程度のモノしか出てこなかった、という家財差押えの実態です。

「そんな豪邸であれば、金目のものも沢山あるだろうに」
と思われるでしょう。

しかし、実際はそうもいきません。

高額な絵画や美術品ならともかく、自宅にあるような家財は、
第3者に売却すれば、完全な中古品です。

加えて、現場までの引取り作業や売却作業には、
人手と手間がかかりますので、よほどの高額品で無い限り、
経費を差し引きすれば、お金はほとんど残らない可能性が高いのです。

そして、最大のポイントは「生活必需品の差押え」は
法律で禁止されている事です。

具体的に言えば、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・テレビ・冷暖房器具・
タンス・ベッド・食器棚 等です。
(但し、テレビ等の家電製品の場合、2台目以降は差押えの対象にはなります)

さらに言えば、強制執行による差押えには申立の費用もかかります。

債権者にとって、よほどの事が無い限り、家財の差押えは申し立てても、
割りにあわない債権回収方法なのです。

しかも銀行は、家財の差押えを強行した場合、
「なんとヒドイ事をする銀行だ」と、世間の非難にさらされかねません。

さりとて、極めてレアケースですが、家財差押えが執行される事はあります。

債権者から見て、債務者が資産隠しをしている、
この期に及んで豪遊している等、非常に悪質な債務者と見られた場合です。

しかし、ほとんどの場合、結局何も差押えされなかった、
という事が多いと聞きます。

銀行にとって、家財差押えは、回収見込が極めて低い上に、
世間体も悪い方法として、通常検討される事はないのです。

いかがでしょうか。

番外編として、いったん差押された物件を購入する事が出来ます。
しかも、購入価格ではなくて、
中古販売店の店頭価格よりも安く買戻しも可能です。

小ネタですが、これで一つでも夜の眠りの邪魔が取れたのなら幸いです。

 

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