宮内正一コンサルタントコラム

宮内さん!!!事業再生ファンドゆうのがあるらしいやん!!!

さてさて、私担当のメルマガは本年初。
今年も宜しくお願い申し上げますm(__)m
私も事業再生コンサルの世界に入って早や5年目。
そんな節目の年の3月末に、「金融円滑化法」が期限切れ。
今年は中小零細企業の事業再生にとっても節目の年になりそうです。

早速ですが最近、「宮内さん、事業再生ファンドいうのがあるらしいやん」
「あれをウチの会社にも役立てる事ができん?」という質問が
ありましたので、今回のテーマにします。

そもそもファンドって聞くと、何やら「格好よさそう」
「よう判らんがとにかくすごそう」
「むっちゃすごい形で役に立つんとちゃうか」と
世間に思われているフシがあります。

実は私、この世界に入る前、
少々ファンドビジネスにタッチしておりました。

日々使う用語は、TMK(Tokutei Mokuteki Kaisha 特定目的会社の
ローマ字綴りを略しただけ…なんじゃそら…)。
SPC(Special Purpose Company 誰でも判る英語・特別目的会社の事)
というペーパー会社を作り、投資家のお金を集め、
利回り商品に投資するというもの。

その他、エクイティ、デッド、ノンリコースローン、ボロワー、
レンダー、アセットマネージャー、TKGKスキーム、NOI、IRR…等々、
全く訳のわからぬカタカナ言葉に囲まれておりました…
今思えばただのええ格好しぃだったかも…(-_-)zzz

カタカナ言葉だけ聞けば、多少はエエように聞こえますが、
実態はかな~りおカネにシビアなシロモノです。

詳細は省きますが、そもそもファンドに投資する投資家は
銀行金利を大幅に上回る利回りを要求します…
ファンドにもよりますが、最低でも軽~く15%以上でしょうか。

普通の会社がそんな高利なおカネを借りたら、永遠に返せなさそうです。
但し、昨今話題に上っているファンドは官民ファンド、
つまりお上(独立行政法人中小企業基盤整備機構)と
民間金融機関等が資金を出し合うものです。
ですから、そこまで強欲な利回りは要求しませんが、
別の面で問題点がありそうです。

中小企業庁のホームページを見てみると、平成25年1月現在、
28ファンド、947億円分の事業再生官民ファンドが組成されているそうです。

「1000億近いお金!すごい金額!!」とは思いますが、
ちょっと考えると???です。
仮に1社1億ずつ投資するとしても、
1000社足らずに支援が届くだけ。
1憶という単位ではすくな過ぎますので、平均投資額が3億としても、
300社程が対象になるだけです。
金融円滑化法の恩恵を受けている会社は、30万社以上と言われますから、
3億ずつの場合、0.1%程度の中小企業に活用されるだけです。
なんかがっかりですよね。

次にファンドの支援方法を見てみます。
ホームページによると、次のように説明されています。
1.中小企業再生支援協議会との連携による再生計画策定支援
…ほとんどの中小零細企業は対応不可ですよねー

2.株式や新株予約権付社債の取得等による資金提供
…これも中小零細企業には縁の無い話です

3.金融機関の保有する貸出債権の買取による金融支援(過剰債務軽減等)
…お上のファンドが損失を出す訳にはいかないので、これも難しい?

4.ファンド運営会社等による経営面のハンズオン支援等
…一流のファンド運営会社が中小零細企業にハンズオン支援するとは思えない

総合すると、ほとんどの中小企業、特に零細企業には全~く縁の無い
話になりそうです(;一_一)

まぁ、これによって年商数10億~100億クラスの中堅中小企業が救われれば、
下請けの零細企業にも決して無縁な話ではありません。
…と前向きに考えましょうか。

結局中小、特に零細企業にお上の政策が直接及ぶ事は少ないようです。
まぁ、そんな他力本願はアテにせず、自力で頑張るのみでしょう。
「ファイトです!!!日本の中小零細企業の社長さん(^O^)/」

 

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