宮内正一コンサルタントコラム

サービサーから債権譲渡通知が来た!?

サービサーから債権譲渡通知が来た!?とビックリする社長へのコメントは、
「ご卒業おめでとうございます」なのか?

ターンアラウンド・エキスパート、事業再生家・洲山のもと、
日々クライアントの背中を支えている認定事業再生士の宮内です。

金融円滑化法終わりという世の流れか、
4月に入ってサービサー絡みの案件が数件ありました。

事業再生案件は個々個別とも対応が変わりますが、
今回はサービサーの基本的活用についてのお話を少々。

「サービサー」という言葉を聞くと、多くの方は
「良く判らないけど、何かコワイ…」というイメージを持つようです。

その原因は諸説ありますが、私見としては「ハゲタカ」「外資」
というイメージが被っているからだと思います。

そもそもサービサーの法的根拠が出来たのは平成10年、施行が平成11年、
更に現在の形になったのは平成13年ですから、たった10年程度。
なじみが薄いのも当然です。

法の趣旨としては「不良債権処理の促進」となっていますが、
これを契機に外資系企業が大挙日本に襲来しました。

彼らは不良債権を安値で買い漁り、かなりの利益を上げたはずです。
その結果、サービサー⇒碧い眼の外資⇒ぼろ儲け⇒怖い人たち、という
「風が吹けば桶屋が儲かる」的サイクルの発想が産まれたと思います。

しかーし!!!その発想は大間違い。ぜーんぜん怖いモノではありません。
第一に、法務大臣の許可の下経営されているので、
変な会社はまずありません。
第二に、法律的に
「暴力団等反社会的勢力の参入を排除するための仕組みを講じる」
となっていますので、怖~い人たちや怖~い取立も考えられません。

ですから私は、クライアントから
「サービーサーに債務が売却された」と聞くと、
「おめでとうございます。これで落ち着いて交渉できますよ」と
お答えします。

サービサーとは、有り難い事に一括解決交渉が可能な相手だからです。
簡単な事例で説明しましょう。

◎キボウオオサカ社、シュウザン銀行に1憶のプロパー債務、
代取カンザキ氏連帯保証、不動産担保は無し、という状態を想定します。

シュウザン銀行はキボウオオサカ社からの返済が滞り、
「キボウオオサカからの返済を待ってたら100年かかっても無理やな」と
考え、競争入札で債権をみやうちサービサーに売却しました。

1憶の債権を買い取ったみやうちサービサーは、
早速代取カンザキ社長に連絡、1憶の返済を求めます。

みやうちサービサー
「カンザキ社長、私らは銀行と違うんで
長い取引なんかしたくありまへんねん」

カンザキ社長
「しゃあけど、シュウザン銀行に返されへんかったからこうなったんやで。
約定通りに返せまへんがな」

みやうちサービサー
「社長特別や!2000万一括で支払ってくれたら、
後の8000万はチャラにしたるわ」

さぁ、ここで皆さんはどうするでしょうか?
「8000万もマケてもらえるなら、
そこらじゅうから金借りまくって何とか返そうか」と思う方も多いでしょう。

しかし、カンザキ社長はツワモノです。
みやうちサービサーが一体幾らで1憶の債権を買い取ったかを考えました。
「1憶の債権ゆうたって、何の担保も無いで。
しかもキボウオオサカは何とかやりくりしている会社で儲かってない…
みやうちサービサーも商売やから、せいぜい2~300万で買ったんちゃうか?」

カンザキ社長はみやうちサービサーに提案しました。
「会社はほとんど利益が出てまへんねん。
嫁さんの実家が300万やったら貸してくれるとゆうてくれてる。
これで手ぇうってくれまへんか」

みやうちサービサーは考えます。
「200万で仕入た債権やから、300万で解決したら100万の儲けやな」
「この社長中々ツワモノやから、手間暇かけて長い取引してもかなわんし
・・・よっしゃ、手ぇうったろ」

いやぁ、めでたしめでたし。

みやうちサービサーは100万儲けたんで、担当者も顔が立つ。
キボウオオサカ社は借金が1憶から300万に激減したので、
事業立て直しが可能になる。

代取カンザキ社長の保証債務は、
主たる債務が無くなったのですから当然無くなる。

こうなれば正に「ご卒業おめでとうございます」状態(^。^)y-.。o○
とまあ簡単に書きましたが、現実には以下の注意が必要です。

相手サービサーの特性、保証人の状況、担保の有る無し、譲渡された経緯、
譲渡では無く窓口変更だった?、
債権放棄額は寄付金として課税される

その他諸々の事情がありますので、
絶対にシロウト判断の交渉はお止め下さい。
まずは経験豊富なプロに相談するのが一番です。

※事例の会社名、代表者名、債務額等はあくまでフィクション
である事をお断りしておきますm(__)m

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