宮内正一コンサルタントコラム

お上もやっとこ本気になったかな? 最新の事業再生手法~特定調停スキーム

浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー、宮内です。

自宅火災から早や3か月、
このメルマガが配信されている頃には被災者生活を終え、
無事自宅に帰っていると思われます…
皆様ご心配をおかけしました
てなことで本題へ。

昨年3月、今まで比較的簡単にリスケができた要因である
金融円滑化法が終了し、
事業再生の現場では、新しい試みが始まっています。

時系列で追ってみますと、こんな感じです。

1.平成25年3月末、金融円滑化法終了
・しかーし、各金融機関に対し金融庁は
「終わったからと言って、客に無理したらしばく!」と指示。
 …「しばく」とは我が大阪弁で
 「とっちめてやる」的なイメージです

宮内さんの独り言:つまり銀行のスタンスは、
円滑化法前とほとんど変わってないやん(^^)/

2.平成25年春から最近の銀行の動き
・銀行と行政がタッグを組んだ官民ファンドが各地に組成される
・ファンドのカネで事業再生を支援する方針

宮:ファンドのカネが廻るのは、年商数十億以上クラスの、
上場はしてないけど地域では有名な中堅企業が対象やから、
一般の中小零細企業にはぜーんぜん恩恵係なしでーす

3.平成25年12月経営者保証に関するガイドライン
・中小企業経営者は会社オーナーであり、連帯保証人であり、
会社が潰れたら個人も破産、再チャレンジ不可になりがち…
という現況を改める方針のガイドライン

・要するに、アカン会社はさっさと潰せ!…
経営者が連帯保証債務におびえて、
潰すべき会社を潰さないのはダメ!という大方針が決定

宮:これは当局も本気になったと思いましたね~。
益々我々事業再生を支援する人間のスキルと経験が問われるで~

4.平成25年12月、日本弁護士会「中小企業再生支援の実務」セミナー
・このセミナーで「特定調停」を、中小企業再生の
新しいプラットホームにする旨の報告+運用開始!!

宮:これはピーンと来ましたね~、
平成26年はこのスキームが活きるかもしれんな~

僕は大体「お上のやる事はピント外れが多いねん」という
立場ですので、あまり買いかぶりしない方ですが、
「特定調停は結構有効かな?」という気がします。

なんせ銀行の債務免除が、メニューにはっきり乗っかってますから!!

とは言いながら、始まったばかりであまりにも事例が少ない
状態ですので、今現在はっきりしている点をだけを列記します。

・申立代理人(弁護士)が事前に金融機関調整を実施する…
 弁護士さん大丈夫かな~
・資産調査は公認会計士や税理士が行う…カネかかりそう
・経営改善計画も申立て前作成、金融機関に説明を行う…
 銀行さんちゃんと聞いてね
・簡易裁判所で運用…簡便な手続き…何やら緊張します
・保証協会にも債務免除を依頼できる…これはすごい!!
・要件が整えば債権者債務者共に税務上の特典が使える…
 税理士の腕の見せ所

金融機関調整という意味では、私たち事業再生士が普段行っている事
との違いは基本無いのですが、簡易裁判所という公的機関を活用し、
通常ありえない保証協会の債務免除の可能性も含まれ、
更に税務署も面倒みてくれる!!

僕が有効打かな?と思った理由はこの当たりです。

しかし、弁護士先生に金融機関調整が上手に出来るかな?
という一抹の不安も…

そもそもスキームの前提は「金融機関との事前調整」
が上手くいく事ですから。

となれば、弁護士先生と僕たちのような事業再生士のタッグが、
収まりの良い組み合わせかな~と思います。

これからのスキームではありますが、
是非とも前向きにチャレンジしたいと思っています。

 

関連記事

  1. 宮内正一コンサルタントコラム 家財が差し押さえられたらどうしよう(;一_一)
  2. 宮内正一コンサルタントコラム サービサーから債権譲渡通知が来た!?
  3. 宮内正一コンサルタントコラム 最近数字にお疲れ気味…そんな時には古典もいいよねー、の巻
  4. 宮内正一コンサルタントコラム 預金解約のススメ
  5. 宮内正一コンサルタントコラム 金融庁の銀行政策と銀行の対応の本質を解く
  6. 宮内正一コンサルタントコラム 宮内正一著「会社を守りたければ売上は上げるな! ~ゾンビ企業でも…
  7. 宮内正一コンサルタントコラム 初心者先生?そらあかんで~!
  8. 宮内正一コンサルタントコラム 借りても返さんでええおカネがあるんでっっせーー!?時事ネタ
PAGE TOP