浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー、宮内です。
あけましておめでとうございます。
年末年始は皆様、いかがだったでしょうか。
私の年末年始は例の如く酒漬けの中、紅白、箱根駅伝、
高校サッカー・ラグビー等をTV観戦…
要するにダラダラ過ごしておりました(^▽^;)
紅白はいつも何となく見ているだけですが、
今回は我が青春のスター達、久々のサザン、
松田聖子のオオトリ、
復活した中森明菜…見応えがあったと思います。
ところで皆さん、中森明菜のファッションイメージでは何を浮かべますか?
私は断然『黒』のイメージです。
「それが何やねん?」と言わず、少々お付き合い下さい。
かつて勤務した金融機関には総合研究所部門があり、
私も数年所属しておりました。
研究所のミッションとして、
年末に「来年度予測」発表というものがあります。
「よっぽど暇な金融機関やな」「どないして未来を予測できんねん?」
と思いますよね。
ところが「記号論」というモノを使うと、
近未来は予測できるとされています。
チョー要約すると、こんな感じです。
中森明菜が売れる
⇒ 黒基調のファッションが流行る
⇒ 黒基調のファッション店舗が増える
⇒ それに会う建築が増える
⇒ 結果、鉄筋コンクリート打ちっぱなし建築が大流行
記号論では「非耐久所費財の流行は、
耐久消費財の流行に先行する」と考えます。
つまり、本格的な流行やトレンドは突然訪れるのではなく、
必ず先行指標がある。これを有徴記号といいます。
という長い前ふりですみません。
有徴記号に関係あるかどうかはともかく、
チョー独断と偏見に満ち満ちた、2015年事業再生環境予測の始まり~
その1.アベノミクスの限界がはっきり表れる
・第一の矢。黒田バズーカは、弊社K崎初め株式保有層に
メリットがあっただけ。逆に円安デメリットにより、
苦境に立たされる中小零細企業が増える
・第二の矢。財政出動により、公共事業関連はある程度潤うが、
人手不足、材料高騰により、
中小零細企業への恩恵は思ったほどではない
・第三の矢。完全に失敗に終わる。
規制緩和は反対勢力の抵抗で進ます、地方創生は掛け声倒れ、
労働市場の自由化と称する事実上の賃下げが進み、
大企業は利益が出ても、生活者は楽にならない
その2.金融機関再編が一気に進む
・アベノミクス第三の矢が利かないので、
焦った政府は地方創生の主たるプレーヤーとして
銀行を無理くり活用しようとする
・その為、全国地銀・信金・信組の合併や経営統合ラッシュが起こる
・合併統合という名の合理化により、銀行員のリストラが進む
・経営不振企業に対し、銀行の上から目線経営アドバイスが横行し、
逆に苦境に陥る中小零細企業が増える
・特に地方において、金融機関数が減少する為、
中小企業が金融機関を競わせる事が出来なくなる
その3.人口減社会、格差社会が実感出来るようになる
・少子高齢化なとどいう甘いものでは無く、本格的に人口減社会が進む
※参考図書「地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減(中公新書)」
・格差社会は確実に広がり、1億総中流ははるかな昔話と化す
※参考図書「21世紀の資本 トマ・ピケティ」が良いとは知りつつ、
700ページ5,940円もするので、
僕は「ピケティ入門 竹信三恵子 1,703円」でお茶を濁しました(^▽^;)
大予測という割にはありきたり、かつ暗いハナシですみません。
しかし、昨年の動きを考えると、どうにも今年が楽観できなくて…
そんな時代、宮内が考える、中小零細企業の心構えを3つほど。
1.外部環境好転による事業改善は難しい
…人口が減り、中流階級が下層化進む中、
売上を伸ばす事が困難な時代。売上維持に努め、
利益とキャッシュを確保する事業計画が必要
2.金融機関のプレッシャーに対抗する金融リテラシーが必要
…政府方針もあり、金融機関が中小零細企業にも経営に
口出しする機会が増える。金融リテラシーが無いと、
彼らの言いなりになってしまう
3.人口減社会・格差社会では、今の事業モデルは続かない可能性が高い
…現在好調企業でも、次の経営の柱を早急に探す必要がある。
但し、長期資金調達、大型設備投資は極めて慎重にすべき
…富裕層はより富裕に、中間層は下層化する中、
今まで以上にマーケットを明確化したビジネスモデルを考える必要がある
偉そうな理屈を並べましたが、喜望大地は厳しい時代ほど
中小零細企業の強い味方になれるパートナーを目指します。