宮内正一コンサルタントコラム

リスケ企業の出口戦略

浪速の体育会ターンアラウンドマネーシャー、宮内です。
最近トレーニング不足なので、「体育会系」という看板が
色あせてきたかも…などと思う日々です。

話変わって、今年に入ってから銀行さんに言われる言葉に
「○○社さん、そろそろ出口が見えてきましたねー」
というのがあります。

「出口」ってなんぞ?と思われるかもしれませんが、
僕たちが「出口」というのは、
クライアントが次の2点をクリアする状態を指しています。

1.リスケ企業の場合、毎年又は半年ごとに銀行契約の更新を
 行っているが、更新手続きが今後必要なくなる状態
2.つまり、完全に正常化するので、銀行借入が再開できる状態

よーするに、「喜望大地のサポートが無くてもやっていける状態!」
という喜ばしい状態になる事です…
我が社としては、コンサル契約を卒業されると微妙ですか(^▽^;)

現在私が担当しているクライアント30社中、
5社程度が、「出口検討」モードに入っています。

「皆さん、卒業が近いのは喜ばしいこっちゃ」と思いつつ、
「そー言えば社長とこんな事があったなー」などと回想してみると、
各社共に共通点があるように思われます。

まず、弊社の門を叩くタイミングとしては…

・結果として決算が粉飾気味
・銀行への月額返済額が、キャッシュフローより過大
・一時的に資金繰りショート危機
・まずは元金返済ゼロのリスケをお手伝い

各社共に言えるのは、リスケ=条件変更が5年以上の長きにわたることです。
「そんなに長くリスケってできんの」という声が聞こえますが、
答えは「出来る」です。

リスケ期間中に、経営改善に努めてきた事が明瞭であれば、
各銀行も当然協力姿勢を取ってくれます。

・不要不急の支出を抑える、業務リストラ
・事業に関連性の薄い資産の売却等の財務リストラ
・勘定科目別経費予算の立案と実行
・月次だけでなく、日時の資金繰り表によるキャッシュ管理
・月次決算の励行
・取引先、商品別収益の見える化による利益改善
・人件費を抑える中でも、営業関連人件費の増強
・公租公課の遅延解消
・第三者、ノンバンクからの借入の整理
・後継者の育成、及び事業承継         etc

言葉にすれば簡単ですが、どれもすぐさま実施できる訳ではありません。
逆に言えば、今までできなかったから我が社の門を叩いた訳です。

しかし、銀行さんによっては(あくまで一部ですが…)、
リスケ申し入れの際にはブツブツ文句ばかりだったのが、
出口が近づくと「社長なんでも相談してください!」と
豹変するのはいただけないなー、と思ったりします。

まぁ、そんな金融機関もあるから、
我が社の存在価値もあるのね、とは思いますが。

最後に、身に覚えのある5社の皆さん。
出口が過ぎても宮内とお付き合いの程、
宜しくお願い申し上げます

全国24時間受付

無料相談はこちらから

お気軽にご相談ください

関連記事

  1. 宮内正一コンサルタントコラム 支店長さんのお怒りはソコだったのね?
  2. 宮内正一コンサルタントコラム 社長の『選択』と『自己責任』についての考察とアドバイス
  3. 宮内正一コンサルタントコラム 家財が差し押さえられたらどうしよう(;一_一)
  4. 宮内正一コンサルタントコラム クソどうでもいい仕事の理論、の巻
  5. 宮内正一コンサルタントコラム ニュースの深読みシリーズ?金融円滑化法、最後の再延長決定!?
  6. 宮内正一コンサルタントコラム なーんか、何でも屋さんみたいになってきました~の巻
  7. 宮内正一コンサルタントコラム 金融庁VS金融機関…最新バトルの巻~
  8. 宮内正一コンサルタントコラム 古くて新しい『連帯保証人問題』を語ります。
お問い合わせ

PAGE TOP