浪速の体育系ターンアラウンドマネージャー宮内です。
暖かくなってきましたねー。先日は今年初めて
愛馬(YAMAHA FZ6)を、気持ちよくぶっ飛ばしました!
遭遇した黄色いLotusや、オレンジのKawasakiZ1000と
激しいバトル…なんて事はしないよう注意してます(^^ゞ
さてさて先週、金融庁の課長さんのありがたーい講演を
聞かせていただきました。
その中で印象に残ったのが「ローカルアベノミクス」と
「事業性評価」というコトバです。
「ローカルアベノミクス」…要するに、
地方にもアベノミクスの果実を分配するんだー。
「事業性評価」…銀行は企業の事業を良く評価して、
バンバン貸しなさい!
てな事ですが、
それらの具体策になるとちょっとなー、って感じです。
・融資先企業を金融庁が直接ヒアリングする
・金融機関の仲介機能の発揮(よーするに融資してるか)を
客観的に評価できるベンチマークを検討する
・外部有識者を含めた検討会議を設置する
・地方企業にプロ人材を供給する
「プロフェッショナル人材事業」を進める
・REVIC(地域経済活性化支援機構)の活用を図る
大変高尚な政策を検討・実施するようですが、
私のクライアントにはほとんど影響なさそうな事ばっかりかなー
…残念(-_-)
何て思っていた矢先、3/7の日経新聞にこんな記事が掲載されました。
タイトルは『有望中小向け融資増える?
金融庁「赤字でも成長資金を」』
『赤字や債務超過だが、将来性はある――。
そんな中小企業に融資すべきか、銀行界が揺れている。』
てな、書き出しです。続いて…
『「不振企業への追い貸しは不良債権を膨らませるだけ」と
主張してきた金融庁が一転、
成長への資金を供給せよと促し始めたからだ。
日銀が異次元緩和に動いて丸3年。
カネ余りのなか貸出先の開拓に悩む銀行や、
お金を借りられない企業にとって光明となるか。』
これは期待もてるかも!…記事中にはこの2月、
金融庁が地銀頭取クラスに融資姿勢の見直しを迫った!
とも書かれています。
しかし、そもそも銀行が融資姿勢を消極化してきた背景は、
金融庁が銀行の資産査定を厳しくしたからですよね…。
その結果、中小企業向け融資残高が1990年代の7割水準まで低下…
政府としては、今年の参議院選挙を考えても、
何が何でもアベノミクスの成果を出さねばならない立場ですからねー。
しかし、『急に融資を増やせと言われても…銀行の現場としては…』
だってこの10年以上、政府が大盤振る舞いしてきた
「保証協会」付融資ばかりしてきたのに、
急にプロパーで貸せ!といわれても
『どないしたらええかワカラン』のが銀行現場の本音と思います。
銀行現場では不良債権処理+人員削減+コンプライアンスの嵐+
金融庁報告等による実務増大等で、今や半沢直樹は絶滅危惧種
⇒現場の融資ノウハウの多くが失われているのが実態です。
因みに記事中、積極的に融資拡大に取り組んでいる銀行の
事例を載せていました。
『「金融検査マニュアル」で、
不振企業への融資を柔軟に判定する姿勢を明らかに』
『倉庫に出向き在庫を確認、
売り場で商品の人気も調べ実力を判断――。
ある地銀が債務超過だった家具製造卸の5億円の借り換えに応じた際、
どう将来性を見極めたかを例示し、
こうした融資なら「問題なし」とお墨付きを与えた。』
…あのー、しかし、そんなん基本中の基本って、
かけだしの時に教え込まれたんですが…今更ですか?
又、融資の方法論として、
『金融庁が特に期待するのが半年から1年ごとに契約更新を繰り返す
「短期継続融資(短コロ)」。
担保や保証をとらず、定期的に審査する必要があるので
現場の目利き力が高まるとみる。』となっていますので、
この融資パターンは確実に増えるでしょう。
あまり批判ばかりしてもいけませんので、
今回は肯定的に捉えたいと思います。
全ての金融機関が、
地方と中小零細企業を支える柱になっていただく事を期待しましょう。
当然弊社も全力で中零細企業をサポートします!
…で最後にエールを一声…
金融機関でくすぶっている元半沢直樹の皆さん、
絶滅危惧種になってる場合じゃないですよー、
今年は久しぶりに腕の見せ所です(^^)/