浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー宮内です。
いよいよバイクシーズン突入!この日曜日には、
我がホームコース奈良県R369で愛馬を転がしておりました。
慣れ親しんだコースですから、
どこにネズミ捕りがあるかは把握しているのですが、
危険ポイントでは、すれ違うライダー達が必ずサインを送ってくれます!
サンキュー!捕まってたまるかいな…
「そんな訳ねえだろ!」って位ゆ~っくり、
おまわりさんの前を通過してあげました…安全運転安全運転(笑)
さてさて、今日は「来夏から自動的に銀行返済が減るかも?」
ってな「話題」です。
「話題」としたのは、実は金融庁から明確な指針が出ていないので、
あくまで宮内の私見になるからです…
でも、ええせん突いてるとは思っていますがね(笑)
ちょっと理屈になりますけど、ついてきて下さいね~。
まず、銀行借入は大きく二つに分類できます。
(1)借入返済原資が売上のもの
(2)借入返済原資がキッャシュフロー(当期利益+減価償却)のもの
(1)の代表格は建設業の工事立替金融資…
工事代金回収で借りたカネを返すって奴です。
昔は6か月毎に、社員へのボーナス資金融資何かも盛んに行われていました。
これは返済名目が明らかですから、あんまり問題ありません。
で、私が日本経済の大問題!と危惧しているのが、
(2)の借入返済原資がキャッシュフローのもの、です。
何が問題??????って大問題ですよ、
だってほとんどの会社は、
(1)以外(2)の借入金のほぼ全てを、毎月元金返済していますから…
具体的に言えば、
(2)の借入金は全て10年以内で返さないと不良債権になる、という現実です。
自社の状態を確認して下さい。
貴方の会社の借入は、10年で全て返済できますか?
相当な数の中小零細企業には、絶対不可能な水準です。
で、今の金融庁は何を考えているのか…それは
「(2)の借入でも、返さなくていいお金を決めよう」と考えていると、
宮内は想像します。
事例で考えましょう。
1.借入金3億
2.月額返済3百万
3.年間キャッシュフロー10百万
4.不動産担保1億
5.所要運転資金50百万
6.現預金50百万
この会社は年間36百万も返済していますが、年間CFは10百万しかありません。
当然資金繰りは毎年26百万苦しくなります。
幸い現預金が50百万あるので、何とかなっていますが、
1-2年毎に、銀行借換えでしのいでいるはずです…
50百万では2年持ちませんから…
毎度毎度銀行に頭を下げて…
これが、今の中小零細企業金融の実態です。
では改めて、良く考えてみましょう。
この会社は金融機関が支援すれば、
10年や20年で潰れっこないちゃんとした会社!というのが前提です。
4.の不動産担保分は、急いで返す必要があるでしょうか?
そうです。廃業する際に売っ払っちゃえば、
ちゃんと銀行は回収できるじゃないですか?
5.の所要運転資金は、健全な会社であれば常時必要な資金です。
これも返さなあかんの?
6.の現預金は、会社が健全であれば、銀行は強制回収できるやん…
同時に会社は潰れますが…
そうです!この会社が毎月返さなければならないのは、
3億ではありません!
3億から、不動産担保1億と所要運転資金50百万と
現預金50百万を引いた1億円だけです。
年間キャッシュフロー10百万の会社ですから、
10年で全て返済出来る事になります。
これが、金融庁が考えている次の一手と宮内は想像します。
報道関係を見れば、来夏金融庁は、
検査局を廃止し監督局に統合する方針との事ですが、
その際にはこんな指針が出ると考えています。
「困ったなー、そないに銀行が親切になったら、
わし等コンサルの商売あがったりになるかもしれんで」…と、
私の同業コンサル達は思うかもしれませんねー(笑)
でも最後に大きなカベがあります。
不動産担保力の目利き、所要運転資金の管理、
現預金の増減監視がキモですが、
それらを管理するには、
社長・財務担当者との頻繁な接触、
流動性預金のチェックが銀行員には欠かせません。
しかし今時、月に1度も会社に顔を出さない銀行員に、
こんな事が可能でしょうか?
金融庁が方針転換しても、
やっぱり事業再生コンサルタント必要になるでしょうね~
「当分クビにはならん見たいやわ」って、
うちの嫁さんにも説明しておきます(笑)