宮内正一コンサルタントコラム

銀行頭取のテンションが下がった日

浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー、宮内です。

今年は台風や雨やで、中々バイクにも乗れんなー、
この週末も台風が来る、っていうし…と、
少々テンションの下がる日々です。

しかし、10月25日、全国の銀行員…特に本部と経営陣にとっては、
かなりテンションが落ちた日になったんちゃうかなー。

というのは、金融庁が対金融機関向けとして、
続けざまにプレスリリースを出したからです。

一番大きいのが、「いつ出るのか?」と金融業界人が
おっかなびっくりで待っていた、
「平成28事務年度 金融レポート」。

それに加えて、平成30年4月に施行される
「中小企業信用保険等の一部を改正する法律」に対応する、
総合的な監督指針。

とどめは
「金融仲介の改善に向けた検討会議(第9回)議事要旨及び配布資料、
という3点です。

「これからもガンガン金融機関を締め付けんぞ、
わかってんやろな、ワレ!」みたいな河内弁で
締め上げる内容がてんこ盛りです。

あんまり多すぎて「メルマガまとめるの大変やん」
と思ったら、
さすが日経新聞、大変わかりやすくまとめてくれてました。

10/26付朝刊、「地銀、収益悪化一段と 金融庁報告書
前期、過半が本業赤字 担保・保証依存に警鐘」

「今のままだと25年3月期に全国106行の6割超で
貸し出しと手数料ビジネスという本業で赤字に陥ると試算」

「貸出金利の低下などによる利益の減少が止まる兆しはない。」

「担保や保証に過度に依存した旧来型の経営を続ければ、
貸し出しなど「本業」が赤字に陥る銀行がより増えると警鐘を鳴らした。」

そうやねん。そんな状態やから、投資信託や保険売って、
手数料稼ごうとしたら、金融庁に怒られるし、
しゃあないから、アパート融資や不動産融資に走ったんやけど…

「貸出残高は足元では堅調だが、内訳を見ると安心できない。
残高増の主役は個人向け融資。
17年3月期は2兆9千億円と16年3月期より5千億円増えた。
その多くはアパートやマンションなど不動産融資だ。」

相続税対策で売り込んで、やたら数字伸ばしたけど、
アパートオーナーから賃料保証をめぐって、
日本各地で訴訟ざたになってるから、
金融庁も目を光らせて、もう貸されんねん。
どないしょ、貸すとこ無いやん。

「レポートでは「早期に持続可能なビジネスモデルの構築に
向けた具体策を検討し、実践する必要がある」と結んだ。
金融庁がここまで口を出さざるを得ないということ自体、
地銀が抱える危機の根深さを物語っているように映る。」
と結ばれています。

とまあ、記事はこうですが、
HPのリリースの中にはこんな事まで書かれています。

「金融機関、特に地域銀行は構造不況業種」
「次の頭取、理事長になると思われる人は、
比較的早くからわかっていると思う。
経営トップになる資質のある人を早目にみつけ、
早い段階からより良い経営者となるための教育を
していくことが必要ではないか」

金融庁から見れば、多くの銀行は現経営陣が能力不足で、
構造不況から抜け出せていない!って宣言したように思えます。

あぁ、怖っ、日本全国の頭取理事長が、
苦虫を噛み潰した顔してるんが目に浮かびます。

ほんでその締め付けは、現場の銀行員行くんやろなー、
又作業量増えねんやろな~、
そんなんしてたら、
お客さんと話できる時間益々減るんちゃうか?
と逆の危惧をする宮内でした。

 

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