浪速のターンアラウンドマネージャー、宮内です。
…何かが抜けてますね…そう「体育会系」です。
実は先日マラソン練習で25km程走った際、
心拍数の高さが気になったので、
念のため冠動脈CT検査を受けました。
するとまさかの動脈硬化が発覚!
お医者さんから、
以後ハードな運動はNGと診断されちゃいました( ;∀;)
日常生活や軽いジョギングは問題無しなんで、
不幸中の幸いと前向きに捉えるしかありません。
…しかしこの半年、フルマラソンサプ4を目指して
1000km走ったのに…残念無念でございます。
気を取り直して、今回は本の紹介です。
その名も「捨てられる銀行3『計測できない世界』を読む」
(講談社現代新書・橋本卓典)です。
2016年第一弾が出版された際、
このメルマガでも取り上げた記憶がありますが、
そのシリーズ第三弾の登場です。
で、この本。
事業再生関係者、金融機関と取引する企業経営者にとっては、
ナカナカ面白いと思いますので紹介する次第です。
決してメルマガのネタが切れて、
困ったから無理やり選んだ訳ではありません、悪しからず(笑)
その面白いというココロは何かと言うと…
1.随所に金融庁長官及び金融行政を持ち上げるクダリがある
…著者と金融庁トップは密接に繋がっている、と思われる
2.前長官・現長官及び関係者への取材がすごい
…もはや取材ではなく、出版の打ち合わせレベルと推量できる
という2点を挙げます。
つまりは金融検査マニュアルがこの3月に廃止されて、
新体系の金融検査が始まる事を周知徹底させる為に、
金融庁が著者に書かせた本、と取れるシロモノだからです。
そもそも1年前でしょうか、
金融庁が「金融検査マニュアルを廃止する方針」という報道が
なされた際、現場の銀行関係者は半信半疑でした。
何せ20年間も日本の金融行政の根幹を成したマニュアルですからね~。
「どうせポーズだけで大して変わらんやろ」
というのが現場の声だったからです。
本書には、金融検査マニュアルが不良債権処理には
必要であったものの、現在には全く即していない、
という説明が長々と記載されています。
又、現場に即して数年間を移行期間を設ける、
という銀行を安心させる方針も紹介されています。
但しこの本の残念な点は、金融検査マニュアル廃止の
意義は強調されているものの、
その後の新しい内容についてはほとんど
伺い知れないところでしょうか。
…そりゃ金融庁の発表前に、
内容が出せるはずが無いのは当たり前ですけど…
つまりこの4月以降、金融検査マニュアルが廃止されて、
全く新しい体系が導入されるカウントダウンに突入です。
ここで中小零細企業の皆さんに提案です。
新たなマニュアルは必ず金融庁のHPにアップされます。
本編はかなりの大部になると思われますが、
同時に概要をまとめた小冊子程度のペーパーも出るはずです。
本編はともかく、
概要小冊子内の中小企業金融の記述については目を通しませんか?
今後金融機関が、どのような方針・考え方で中小零細企業に
対応するかの方向性が理解できるはずです。
尚、弊社クライアントの社長様については、
いちいち金融庁のHPを閲覧しなくとも、
遠慮なく私どもコンサルタントにお問い合わせ下さいませ。