今週、都内某所へ半日ドックへ行く予定です。
ヒトの体も、会社も年に1回くらいは健康診断を受けた方が良いですね。
さて、今回は1分でできる会社の健康診断方法について述べます。
1.準備すべきもの
3期分の決算書、電卓、鉛筆をご用意ください。
2.直近1期分の貸借対照表の修正
1)左側の資産の中で、実際には大きく価値が毀損している科目3つを選択し
鉛筆で現在の価値を記入下さい。(概算値で構いません)
*売掛金、商品、土地建物、各種在庫、ソフトウエア、有価証券あたりが
対象になることが多いように思います
2)毀損額(資産が目減りした額)を、株主資本へ加えてください。
株主資本が減るはずです。
3.チェックシート
早速、問診を始めましょう!
1)から10)の設問に対して、a),b),c)から最も妥当思われるものを
選択して下さい。
1)直近決算の当期利益が
a)2期以上連続赤字、b)直近の1期のみ赤字、c)直近は黒字
2)資金繰りが、
a)1か月先も目処立たず、b)6カ月以内は問題無し、
c)6ヶ月超でも問題無し
3)金融機関からの新規借り入れが、
a)出来ずにリスケ中、b)出来ない可能性あるもリスケはしていない、
c)可能な状況
4)実態純資産が、
a)赤字(債務超過)である、b)なし、c)黒字である
*実態純資産額は、2.2)で算出した金額を用いてください。
5) 有利子負債/自己資本の割合が、
a)2倍以上、b)1倍以上2倍未満、c)1倍未満
6) 勝負をしている市場の規模は将来的に
a)縮小傾向である、b)ほぼ変化なし、c)拡大傾向である。
7)社員の退職(出産、結婚退職等は除いて考えましょう)
a)増加傾向、b)特に変わらず、c)減少傾向
8)社長の現場回り
a)多忙により現場回りが減少気味、b)あまり変化なし、
c)増加傾向又は以前から現場主義徹底
9)当社の噂
a)悪いうわさが増えてきたように感じる、b)特に変わらず、
c)悪いうわさが減ってきた
10)当社の強み
a)特になし、b)品質、納期(スピード)、価格の内、1つか2つが該当、
c)左記の3つ全て
4.診断
a)を3点、b)を2点、c)を1点として合計点を算出ください。
2)のみは、a)を10点、b)を5点、c)を1点として下さい。
=====================================
合計点 10点~15点 短期的には問題ないと思われますが、油断は禁物です。
16点~20点 短期的にも問題ありと思われます。早めの対応が必要です。
21点~ いますぐの緊急対応が必要と思われます。
=====================================
上の診断は、「ひと」、「もの」、「カネ」のうち、
カネに重きを置いたもので、必ずしも正確性、妥当性のあるものとは
限りませんが、一つの目安としてご利用戴ければ幸いです。
5.処方箋
医師であれば、健康診断結果及び問診の後、必要な精密検査を行い、
『完治可能と思います、治療方法はこの新薬か、この手術が必要と思われます。
それぞれのメリット、デメリットは○○です。』となるでしょう。
コンサルも同様で、各種資料及びヒアリングにより現状把握を行い、
『この目標達成は可能と思います。目標達成の実現方法は、
A,B案のいずれかです。』
また、より効果的な治療(=コンサルティング)を行うためには、
症状(=各社の状況)に応じた対応が必要です。
精密検査(=個別のコンサルティング)を希望される読者が
いらっしゃいましたら、お気軽に0120-59-8686までお電話願います。