坂本利秋コンサルタントコラム

給料は自分で決める!で成功している企業

まず、皆さんは、従業員の給与をどうやって決めていますか?

「きっちり給与テーブルと定期的な評価で決めている」
「基本給とインセンティブの2本立てだ」
「私のツルの一声だ!」 

上のような会社が大半ではないでしょうか??

しかし、ある会社では従業員に
「私の給与は○○万円!」と宣言させ実際に成功しているのです。

今回は、『制度の概要』と『成功した理由』について紹介します。

1.制度の概要

 ・会社からのノルマは一切無し
 ・希望給与を書面で自己申告
 ・逆算した売上(入金ベース)を書面で自己申告
 ・売上実績により、給与が自動的に決定
 ・対象は営業職のみ
 ・ 3ヶ月毎の更新

 「なんだ、結局、売上ノルマがあるのと同じじゃないか」
 と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 しかし、この会社では上の制度に変更してから、
 営業職の生産性(粗利/人件費)が改善し成功しているのです。

 さらに言えば、上の制度は今回紹介している会社も、
 同業他社での大成功を見て導入した実績のある制度なんです。

2.成功した理由

 「最終的には、売上に応じて給与が決まるのであれば、
  目新しくないのではないか」
と筆者も当初は考えていましたが、成功した事実には逆らえません。

 そこで、筆者の経験により給与制度の疑問点をリストアップしました。

 ・ノルマが押し付けられる
 ・透明性が不足

 さらに上の結果、

 ・会社が決めた目標だからと他責に逃げる、
 ・後付け理由で約束が反故にされるリスクを感じ、頑張りきれない

 等の悪循環に陥っていたように思います。

 さて、再度、1の給与制度を見てみると、

 『給与、売上が完全自己申告であり、他責の入る余地は一切ありません』
 『給与と売上の関係も明確で、透明性が確保されています』

 これが、成功の理由だと思います。

 いかがですか、非常にシンプルな方法ですが、
 理にかなっており、費用対効果も高いと思いませんか。

 もしも、上の制度に興味がある経営者がいらっしゃれば、ご連絡ください。
 上の企業の許可を取った上で、さらに詳細な説明を行います。

3.環境の変化を言い訳にしない

 上の企業が属する業界の市場規模は、
 5年で半減する程、厳しい環境にあります。
 つい環境を言い訳に、赤字でも仕方ないと思いがちですが、
 この企業は売上減もせず、増益を達成、十分な自己資本を有しています。

 社長に「これだけ厳しい市場環境で、
 御社はなぜ売上が下がらないのですか?」
 と聞いた事があります。

 「黙っていても売れた時代のやり方を未だに続けている会社の売上が
  下がっているだけで、私の周りの工夫している経営者は、
  みんな利益を上げていますよ。」 

  思わず、唸ってしまいました。見事です。

  このように市場が半分になってもきちんと利益を上げている企業もあります、

  是非、読者の経営者も諦めず、がんばってください。

  筆者も応援します!

おまけ

11月9日の10月の景気ウォッチャー調査によると、
先行き不透明も、現状判断DIは上昇。
そういえば、私の周りでもそんな傾向が見えます。

1)先日行った、横浜中華街ではあまりの混雑にびっくり。
 震災後は閉まっているお店もあったように記憶していますが、
 焼小龍包、世界チャンピオンの肉まん、中華粥のお店等で、
 数十人の行列が出来ていました。

2)毎週、車で千葉に行っていますが、確実に所要時間が延びています。
 1時間だったものが、10分は遅くなっています。
 物流、営業、通勤等の活動が活性化している証拠でしょう。

3)首都圏で、建設業の職人さん不足が本格化してきました。
 仕事の引き合いあるも、職人さんの手配が難しいという状況が
 本格化してきた感があります。
 震災復興に職人さんが回った事による短期的な現象と思っていましたが、
 長期化しそうです。

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