尖閣諸島周辺が、緊迫してきました。
報道によると、数日間の動きは以下の通りです。
「直接の要因は、9月9日の野田総理と胡主席会談での、
尖閣諸島の国有化に対する警告を無視し、11日に閣議決定をしたため。
中国内で大規模な反日デモ起きるも、
中国政府への不満のガス抜きもありしばらく黙認。
17日頃から、逮捕者が出始めた模様。
現在、1,000隻の中国漁船(武装化しているんでしょう)が
尖閣諸島を目指している。」
ここで、3点疑問があります。
1.野田総理は、実効支配しており中国に対して
無視の姿勢でも良いはずの状況下、なぜ国有化を急いだのでしょうか?
石原都知事の動きを抑えるためとしても、急ぎ過ぎの感があります。
アメリカからの助言があったようにも見えませんし、
そもそも、外務省からの助言は無かったのでしょうか?
(一部サイトにおいて、外務省のチャイナスクールが国益よりも、
省益拡大を優先し、あえて国有化を進めさせたとのコメントもありますが、
本当でしょうか?)
2.中国政府は、しばしばデモを黙認しますが、
コントールし続けることは可能なのでしょうか?
ガス抜きという目的は、分かるんですよ。
今回も、独立運動が活発な地域でのデモは無いようですから、
これまで通り鎮静化に向かうのでしょう。
しかし、ちょっとした中国政府のコントロールミス、偶然等が重なり、
一気にデモがコントロールできなくなるリスクが高いと思います。
全国に広がる前に軍が出動すれば、鎮静化は出来るかもしれませんが、
国際社会での孤立が進み、中国政府の弱体化が進むのでしょう。
3.いま、まさに1,000隻の中国漁船が尖閣を目指しており、
1両日中に尖閣に到着する模様です。
海上保安庁で対応出来るのでしょうか?
保安庁は全国で446隻を保有してますが、
仮に瞬時に尖閣に配置しても(既に現実的でないですが)、
446対1,000で数的に不利であり、
さらに漁船は武装しており装備面でも不利でしょう。
両にらみが続くも、最後は中国漁船が帰っていくのが良いのでしょうが、
最悪の場合は自衛隊が出動し、さらに緊迫感が増してしまうのでしょうか。
経験の少ない民主党には、難しいかじ取りだと思いますが、
行方を見守りたいと思います。