坂本利秋コンサルタントコラム

社会保険料延滞問題のソリューション実態調査レポート

社会保険と消費税を延納してしまっている会社さんからの
情報提供がありましたので、皆さんにも共有したいと思います。

【A社の社会保険のケース】

A社さんは、2ヶ月分の社会保険が払えずにいた所、
社保事務所より出向いて説明して欲しい旨の電話がありました。

日繰表、月次資金繰り表、受注案件一覧、決算書、試算表等の
資料を持参し、担当者に説明をしたそうです。

小職も資料見ましたが、
確かに3ヶ月分まで支払えない状況は想定出来るも、
その後は「当月分+遅延分の支払い」を行い、
3ヶ月~6ヶ月程度あれば十分に正常化できると思えるものでした。

しかし、担当者の反応は予想外のもので
「3ヶ月分は認めません。では、すぐに差押え執行して良いのですね?」
と何度も詰められたそうです。

何を言っても相手にされず、結局、3ヶ月目を半額(残高は、2.5カ月分)
払うことで了解をもらったそうです。

社会保険は支払うべきものであること、議論の余地ありませんが、
3ヶ月分でここまで詰められる事例はあまり聞いたことがありません。

同域内の他社では、対応が違うようですから、ご担当者の判断だった
のだと思われます。

【B社の社会保険のケース】

続いて、A社さんとは逆とも言えるB社さんのケースです。

B社さんは、1年分以上の社保の延納があり、
現在、「当月発生分+過去の0.4ヶ月」を支払っています。
支払い条件は社保事務所と話し合いを行い、
その条件できちんと履行しているそうです。

しかし、積み上がった未払い消費税への納付が待ったなしとなり、
社保事務所さんへ再度相談に行かれたそうです。

リストラや、新規顧客開拓等が奏功し、安定黒字化しつつあるが、
遅れている消費税支払いが必要なため、社保の支払い条件を緩和してほしい。
と依頼をされました。

あまり良い顔はされませんでしたが、
「当月発生分+α」の条件を飲んで戴けそうです。
αは0~0.4ヶ月内で、後日確定。

説明資料を見たところ、A社さん資料より情報量は大分少ないのですが、
あまり関係ないようですね。

【C社の消費税のケース】

こちらは、約3期分の消費税を支払えずにおります。
2期分を超える又は5百万円を上回ったら、
差押えリスク高まる等と聞きますが、
C社さんは、3期分で10百万円を上回っています。

おそるおそる税務署を訪問したそうですが、
「2年超えたら、通常は差押えますよ。
 御社の企業努力は認めますが、預金なんですから、
 本来は毎期日に払うものですよ。」
とおしかりを受けつつも、
次回支払い計画書を持参するよう指示があったそうです。

C社の支払い能力は、1期分を1年以内で支払うのが
精いっぱいと判断しますが、
ニュアンスとしては受け入れて戴けそうとの事です。

正式に税務署に了解戴けるかはまだ分かりませんが、
ある程度は柔軟な対応を期待出来ることが分かります。

一般には、社保よりも消費税の方が、徴収に関して厳しいと思われますが、
今回のA,B,Cでは、最も誠実に対応しているA社の社保が
一番厳しい対応をされているのは、不思議な感じが致します。

最後に、ご承知されていると思いますが、
消費税も社会保険も期限内納付が当然のことです。

どうしても期限納付が出来ずとも、時間かけてでも全額払いたいという
強い意思があるならば、資料を作成し、
相談に行ってみることをお薦めします。

 

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