坂本利秋コンサルタントコラム

推奨図書『周りが自然に助けてくれる人の仕事術』

当社のお客様である磯部塗装株式会社の磯部武秀社長の本が
6月20日に合同フォレスト社より出版されました。

タイトルは【周りが自然に助けてくれる人の仕事術】、
副タイトルが
【27歳で借金50億を抱え、5年でゼロにした私の「透明貯金」】です。

周りが自然に助けてくれる人の仕事術: 27歳で借金50億を抱え、5年でゼロにした私の「透明貯金」

私見ですが、この本には2つのテーマがあります。

一つは、あまりにも見事な事業再生物語です。

借金50億円、過大債務超過、
金融機関にも見放された実質破たん会社の社長に
27歳の若者が何故自ら進んで就任したのか。

毎月数億円の資金不足、裁判での30億円の支払い判決、
業界内外での信用の失墜、優秀社員の大量離脱、
倒産寸前でもはびこる悪しき慣習を乗り越え、
いかに売上高30億円、業界屈指の営業利益率を
計上するに至ったが語られています。
2015年秋に品川の当社東京本部で開催した講演会に
参加頂いた方には、より深い理解が得られると思います。

尚、本書にコンサルタントが何回か登場するのですが、
前半の事業譲渡を主導して結果裁判になったコンサルタントは
当社ではございませんよ。

後半の事業再生段階において黒子として支援したのが当社です。

もう一つは、ノウハウ、啓発本としての側面です。

タイトル通りですが、うまく周囲を巻き込みながら再生を進めて実例、
方法がふんだんに盛り込まれています。

とかく事業再生物語では、社長の苦労と社長自身がどのように
行動し再生を成功させたかに重きが置かれますが、本書は異なります。

自身が不得手なものは不得手と認め、
役職や立場に関係なく問題解決してくれそうな方には
自らふところに飛び込んでいき
助けを求めた経験を赤裸々に語っておられます。

もちろん助けてもらうばかりでなく、
逆の立場で助ける場合は必死で恩返しをすることも忘れません。

本書は事業再生に苦しんでいる経営者にこそ読んでいただきたい。

当社のお客様でも当初の磯部塗装さんほど厳しい会社は非常に少ないはず。
ということは大半の会社が今からでも
事業再生できる可能性が充分にあります。
ぜひ、熟読して勇気をもらいましょう。

もう一つのおすすめの読者は、2代目の若社長です。

事業再生ステージでなく業績好調の企業で**も、
古参社員が多く残る中での社長就任は負担だと思います。

本書では大きな問題は社長だけで抱えるのでなく、
自ら相談することで全社事として解決を図ることを
メッセージにしています。

こんなやり方もあるんだという座学としても良いと思います。

周りが自然に助けてくれる人の仕事術: 27歳で借金50億を抱え、5年でゼロにした私の「透明貯金」

あとがき

6月19日(土)に磯部塗装社の全店会議に約3年ぶりに
出席させて頂きました。

取締役と全店長が一同に会し、各店の業績把握、
全社改題抽出と解決策を議論する場です。

まず会議の質がぐんっと高まっていることに驚きました。

出席者の戦闘力アップと組織力アップを実感、
やはり短期間でV字回復する会社さんは違いますね。

その磯部塗装さんですが、6月20日で創業110年を迎えられます。
おめでとうございます!

契約頂いた2010年は月末資金が数億円不足見込みの中
どうにかやりくりし切り抜けたこと、
2011年の震災時には旧本社で社長と会議中でしたね。
これは会議どころではないと中止し帰宅しようとすると
「坂本さん、家はどこでしたっけ?
俺の自転車使ってくださいよ」という社員さんの言葉に感動したこと。
50億円もあった借入金を完済した日の事。

どれもこれも貴重な思い出です。
次は日本一を達成した上で120周年を迎えましょう。

 

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