前回は、『取り込み詐欺に気をつけよう! その1・その2・その3』
とまとめてみました。
今回ご披露しちゃいますのは、巨額の融資話を持ちかけての詐欺ですが、
その巨額たるや、数百億円~数兆円の あっと驚く 巨額さです!
そんな荒唐無稽な話を誰が信じちゃうのかな? と一般庶民は思いますが、
実に騙されるのは、ほとんどが大企業の重役や富裕層の方々です。
何故、そんなことになるか?
ストーリーがもっともらしく、
その信憑性を担保する道具立てが立派なのが味噌。
つまり、終戦直後にGHQ(連合国総司令部)が旧日本軍の資産を接収し、
その一部が戦後復興の秘密資金として企業などに
無担保・低金利にて融資されたとの話から始まり
※M資金の『M』とは、
※GHQの経済科学長だったマーカット少佐の頭文字と言われています
その秘密資金(M資金)による融資が可能であるので、
・手数料や準備金を先に 1~3% 支払うような話だったり
・融資の為の書類作成のための印紙代を先に支払う話だったり
するわけですが、
100億円の1%は、1億円
1,000億円の1%は、10億円
の被害になります。
M資金の詐欺師たちの手口は、
秘密資金がもっともらしい名前のある組織で管理されている
と言って信憑性を持たせ、
さらに、信用させるために皇族や政府高官、高級官僚などの
大物の名前を出したりするばかりでなく、
大蔵大臣や総理大臣などの署名捺印が入った偽文書で信用させます。
例えば、1984年、3兆8000億円もの裏国債が還付されるというM資金話で
不動産屋や開業医から騙し取った詐欺グループが摘発・逮捕されました。
このM資金詐欺では「国債還付金残高確認証」という
「公文書」が登場しています。
それが国債の還付を政府や大蔵省が了解している証拠として使われましたが、
「国債還付金残高確認証」という文書を大蔵省は、全く発行していません。
でも、一般人にはこれが本物であるかどうかわからないので、
騙されてしまう。
このM資金詐欺はかなり大きな単位のお金を動かしますから、
騙す時にも、かなり手の込んだストーリーの大ウソついてくるし、
手口もかなり込んでいて知能犯が多いのです。
M資金にはGHQがらみのものの他に、
皇族関係の秘密財産、華僑マネー、アラブマネー、
ユダヤ系財閥のユダヤマネー、G7(先進国7ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議)や
宗教結社「マルタの騎士団」を使ったM資金もあります。
大手企業であっても、世界企業と競争しており、
無担保で超低金利の資金なら喉から手が出るほど欲しい会社は一杯あり、
ついつい騙されてしまうのですね!
今回の教訓 「世の中に、そんなうまい話は無い!」