借入条件変更(リスケ)とは?
残念ながら、新規融資が銀行から NG で
受けられなくなった企業の生き残り作戦です!
ニューマネーが NG で、してはいけない事は
1. 金利の高い商工ローンからの借入
2. 家族・親戚・知人・友人からの借入や保証人になってもらって
借入すること
3. 給与遅配
4. 仕入先や経費の支払を遅らせること
するべきことは、 リスケ です!
通称「リスケ」は、正式名称「リスケジュール」でして、
当初計画どおりの返済が困難になった企業が
借入銀行に借入返済条件の緩和(減額)を依頼することです。
この借入返済の緩和依頼は、銀行における格付けの悪化を招きますから
メリットデメリットがあります。
【メリットその1】
返済条件が緩和されますから、資金繰りが楽になります!
(1)毎月100万円の元金1年間棚上げで(100万円助かる)(嬉しい!)
金利のみ支払うとか?
(2)毎月100万円の元金を10万円に減額(90万円助かる)(嬉しい!)とか?
(3)毎月100万円の元金を半額の50万円に減額(50万円助かる)(嬉しい!)
とか?
すなわち、返済を減額することは、
新規融資を受けることと同じ効果があります!
【メリットその2】
銀行に応諾いただいて、正式契約をすれば
その間は資金回収されずに(嬉しい!)経営改善に集中できます。
リスケは通常半年か1年での見直しが多く、
延長しても2年ぐらいが目安ですから
その間は、経営者は従業員の協力を得て
「背水の陣」で再生に集中できる環境が整う
しかし物事は良いことばかりではあ~りませんから(涙!)
【デメリットその1】
もしリスケを銀行が応諾しなければ、今後の取引は資金回収されるばかりか
「預金ロック」のリスクも発生します!
https://gmmi.jp/mel0019.shtml
【デメリットその2】
リスケ応諾は、嬉しいもののその後は、一切の新規融資は NG です(涙!)
したがって、借入できないことを前提に
資金繰りを組むことが必須の条件です!
【デメリットその3】
リスケ応諾の条件に、追加担保とか? 追加連帯保証人とか?
の要求が出る可能性が(怒!)
この話が出れば、即答せずに「社内で検討しますからお時間下さい!」
と回答してよ~く考えよう!
この答えが分かった方は、洲山にメール下さい!
正解は次回 開陳します!
リスケを銀行が応諾する絶対条件は、 「経営改善計画」 の提出です。
1.原状分析
2.経営改善方針
3.問題点の分析と改善策
4.銀行取引状況表
5.銀行別返済状況表
6.銀行別返済条件変更計画書
7.収支計画・実績表
8.資金繰り表
等を書面にして提出して、交渉が必要です。
基本心構えは、
「今は苦しいが、原因も分かり対策を打つので、
リスケに応諾いただければ 必ず再生できる!!!」
を社長が信念を持って、自信を持って熱く語ることが最重要です!!!
*具体的計画作りで分からなければ、いつでも洲山にお気軽にご相談下さい!
銀行は企業にとって、経営が順調な折は良き支援者ですが、
もし、ひとたび業績不振になれば債権者と債務者の関係になります!
しかも銀行が債権者になれば、
借りている債務者の実情はしっかり把握しており、自行の預金口座は、
日々の動きもいつ大口の入金があるかもバレバレであり、
尚且つ、いつでも伝家の宝刀たる「預金ロック」を
行使出来ちゃうのですから(恐怖)!!!
でも、それは当たり前だのクラッカー?
命の次に大事なお金を預金者から預かってるのですから
貸し金が取りっぱぐれると、困っちゃうし責任問題だからですね!
したがって、「治にいて乱を忘れず!」
「常在戦場」の心構えを忘れてはなりません!
良いときに苦しくなっても生き残れるように、
リスクマネージメントでの、リスクヘッジ(危機回避)をしましょう!
リスケは当面の資金繰りは助かりますが、
「一度限りのラストチャンス」であり、
もう後は無いと、腹をくくって必死で
「明るく! 元気に! 前向きに!」
前進あるのみです!!!