商工ローンとは
銀行借入が出来ない企業が、自社振り出しの手形を担保にするか?
保証人を立てて、証書借り入れにより短期間借入しての急場を凌ぐのに
使い勝手の良い貸金業者です。
兎に角、融資の可否が即決で決まるので、急ぐ間に合うのが最大のメリットで
金利が高いのと、商工ローン借入が銀行に知られると、
銀行借り入れの門が閉まるのが最大のデメリットですから、
慎重に決断すべき重要意思決定案件です!!!
残念ながら、新規融資が銀行から N G となり
リスケによる借入金返済減額してもなお資金ショートピンチの企業の
取りうる作戦としては、仕入先にジャンプ要請があるべき姿ですが
短期間のみ資金がつなげれば、その後は何とかなる場合に限っては
商工ローンを借りることも選択肢の一つと考えられます。
しかしながら、一般論を言えば、
今回限りの短期間のショートリリーフのつもりが
気がつくと、繰り返し借りなくては資金が回らなくなり、
結果として、借入金利29.2%の高金利を借りっ放し状態が現実ですぅぅぅ!!
また、最近は商工ローンがその昔「腎臓売れ! メン玉売れ!」で
社会問題化した「○栄」以降、イメージが悪いので
「ビジネスローン」「スモールローン」に名称変更しています。
また、「○栄」は、「ロ○ロ」に社名変更して、
「商○ファンド」は、「S○○G」に社名変更しています。
商工ローンのビジネスモデルは、
「主債務者から金利を稼ぎ、主債務者が破綻したら元金は、
連帯保証人から回収する」
と、巷間言われています??
が、洲山のコンサル歴の中でも、
上記ビジネスモデルがぴったり当てはまる例が多いです!
もし、資金繰りが苦しくなっていて新規融資を NO 回答されながら
リスケ交渉していないなら、リスケ交渉がまず先にすべき事ですが、
リスケ交渉のノウハウがない方には、
洲山がリスケサポートサービスをスタートしましたので
お気軽に、ご相談下さいね
とにかく、資金は人間に例えれば「血液」ですから、
出血多量なら死んでしまいますぅぅぅから
早めに手を打つことです!
資金繰りは、3ヶ月先までの計画を立てましょう!
そして、もしショートの懸念あれば
その要因は、
(1)赤字?
(2)季節資金(ボーナス資金等・納税資金等)?
(3)在庫資金?
(4)売掛金回収遅れ?
(5)設備資金?
(6)その他?
何かを分析して、その傾向と対策を立てる
その後に、借入も出来ず、売掛金前倒し回収でも足りず、万策尽きた場合は
短期間の繋ぎ資金あれば、乗り切れる場合に限って
商工ローンを活用しましょう!
商工ローン利用 = その企業の信用は 間違いなくイエローカードですから
基本的心構えは
一回限りのショートリリーフとしての活用と考えるべきです。
その際でも、絶対守るべき原則は
1. 連帯保証人は、社長のみか妻まで。子供や親戚・友人には絶対頼まない
⇒ 頼まないと融資 NGなら 借りない決断要
2. 白紙委任状や公正証書の委任状はサインしない
3. 根抵当権仮登記の書類にはサインしない
4. 極秘事項として、社内外への秘密漏洩しないようにすること
5. 資金入金時は、社長よりの借入金として処理すること
【洲山アドバイス】
(1)商工ローン借入せざるを得ない事態は、非常事態です!
(2)病気に例えるなら、重症です!
(3)抜本的対策を講じなければ、ほぼ90%の確立で破綻に向かいます!
(4)プロのドクター(コンサルタント)に相談して
経営改善するギリギリのタイミングです!
(5)社長がギブアップせずに頑張れば、挽回し再生は十分可能です!!!