今日の全国紙のトップページを飾ったのは、
「ヤミ金6人逮捕」 八尾の3人心中 「法廷の270倍利息」
「出資法違反容疑」 「恐喝容疑、立件も」
この事件は、最初に15,000円をヤミ金から借りた事から
地獄の追い込み(ヤミ金業界用語で取立てのこと)をかけられ、
不幸にもご夫婦と長兄の三人が悩みに悩んで将来を絶望し、
自殺された事件です。
毎日新聞によれば、
調べでは、南容疑者ら6人は03年4月~同年6月、
自殺した妻(当時69歳)と別の大阪府内の男性に
「アクセス」と「友&愛」との2業者名で計
約6万9320円を貸し付け、
法定利息の134~270倍に当たる計28万4000円を
2業者の銀行口座に振り込ませるなどした疑い。
■ことば(八尾ヤミ金心中事件) 大阪府八尾市で03年6月14日、
ヤミ金業者から金を借りた同市の主婦(当時69歳)が、
夫(同61歳)と長兄(同81歳)とともにJR関西線・安中踏切付近で
電車にはねられ死亡した。
主婦は脅迫的な取り立てに悩んでいたことをつづった遺書を
八尾市長や八尾署などに送っていたことなどが分かり、
府警は悪質金融事犯特別取締本部を設置した。
一方、事件を契機に携帯電話を使った「090金融」による
高利息や脅迫的な取り立ても社会問題化。
無登録や違法金利業者の罰則を強化する
「ヤミ金融対策法」(出資法、貸金業規制法改正)が
04年1月に施行された。
(出典:毎日新聞3月8日1面より)
この事件がきっかけとなり、「ヤミ金融対策法」が施行されて、
ヤミ金被害も平成15年のピーク時には32万人だったのが、
平成17年には、17万人に減少しています。
が、やはり17万人とはまだまだ多すぎますね!!
ビジネス対象のヤミ金では、システム金融が怖いですね!
最初、手形の決済資金にわずか 50万円借りたのが
わずか8ヶ月で幾らになったでしょうか?
ナント、43社 1,600万円 にも膨らみました!!!
その要因は、トイチ = 10日に1割の違法金利でなく?
トウサン = 10日で3割の違法金利でした?
と言うことは、100万円借りれば、10日で30万円・20日で60万円
一月たつと90万円の金利が発生
わずか一月で約倍になる恐ろしさ!!!
違法金利は法律違反ですが、刑事事件ですから
警察の生活安全課か生活経済課に相談すべき事件です。
全国ヤミ金融対策会議(代表幹事:宇都宮健児弁護士)などの地道なご努力が
立法・行政・司法を動かして被害の撲滅を目指していますから、
一人悩まずに警察・弁護士・司法書士・行政書士といった
法律のプロに相談しましょう!
八尾ヤミ金心中事件の尊い人命が犠牲になったことで、
ヤミ金による被害を防ぐ法整備や警察の意識改革が進みました。
「民事不介入事件ではなく、刑事事件」ですから
勇気を持って立ち向かいましょう!
八尾心中事件の被害者の方々のご冥福をお祈りいたします!