洲山コンサルタントコラム

三浦紀夫著「倒産社長、復活列伝」に学ぶ

以前、洲山レポートvol.37 倒産社長に学ぶ号にて特集しました、

『倒産社長の告白』

の著者である三浦紀夫様が、WEB思想「倒産社長、復活列伝」を
シリーズで発刊されてます。

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■三浦紀夫(みうら・のりお)様 プロフィール

1952年青森市生まれ。明治大学政治経済学部卒。

大学時代からアルバイトをしていた編集制作会社コアに入社し、
1990年同社代表取締役に就任。

2002年同社を破産させ、
その体験を『倒産社長の告白』(草思社)にまとめて反響を呼んだ。

現在は、中小企業をテーマにしたジャーナリズム活動をする一方で、
編集制作会社レゾナンスの取締役を務める。

中小企業交流クラブ副会長。

他の著書に、再建コンサルタント川野雅之氏との対論
『つぶしてたまるか!目からウロコの会社再生法』(エイチアンドアイ)
がある。

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「倒産社長、復活列伝」記念すべき第一号は、

●ガリバーインターナショナル社長の羽鳥兼市さん

  一族10人が収入の目途もなく、
  一つ屋根の下で生活していかなければならなくなった

  日本では、経営者の再起はきわめて難しいと言われている。
  しかし、なかには復活を遂げている人たちもいるはずだ。
  この連載では、経営していた会社が倒産しながらも復活を遂げた人や、
  遂げつつある人たちの生き方を紹介していく。
  第1回は中古車の流通革命を目指して設立されたガリバーインターナショ
  ナル(以下ガリバーと略す)社長の羽鳥兼市さん。

  ガリバーは94年に設立され、急成長を果たして、9年後の2003年には東証
  1部上場企業になった。

  その社長の羽鳥さんは、76年に倒産を経験している。

  倒産を経て再度会社を立ち上げ、ついには東証1部上場企業をつくりあげ
  た軌跡を追ってみよう。

 ■羽鳥兼市(はとり・けんいち)
  1940年10月福島県生まれ。59年、県立須賀川高校卒。
  同年、父が経営していた羽鳥自動車工業入社。
  66年、義兄と羽鳥総業を立ち上げる。
  76年、羽鳥総業倒産。同年、東京マイカー販売を設立。
  94年、ガリバーインターナショナルを設立。
  98年、株式を店頭公開。
  2000年、東証2部上場。
  03年8月、東証1部に上場。

 ■ビジネスはゲーム。倍になっていくのがなによりも楽しい

 「Gulliver」と書かれた大きな看板に、見覚えがある人もいるだろう。
  松井秀喜を起用したテレビCMを覚えている人もいるだろう。

  ガリバーは、94年に設立されてわずか9年で東証1部に上場するまでに急成
  長を遂げた企業である。
  この事実一つとっても驚きだ。

  さらにガリバーの社長が実は倒産経験者だったと聞くと二度驚かされる。

  倒産を経験しながらどんな経緯を経て一部上場企業をつくりあげたのか。

  ガリバーの社長羽鳥兼市さんは、福島県須賀川市に生まれた。
  家は江戸時代から続く理髪店。
  理髪店は母が営み、この家に婿入りした父は、板金塗装業、再生タイヤ工
  場、洋服の卸し問屋などいくつもの事業を手がけていた。
  羽鳥さんは父の影響もあって、幼い頃から商売が好きだった。

  小学校3年生のとき、社会科見学で青果市場に行くと、好きな納豆が定価
  の半額の5円で売られている。

 「この納豆を売ってくれと頼むと、20本を一口にして売ってくれると言うん
  です。
  早速買って翌朝、学校に行く前に近所で売ったら、買ったお金が簡単に2
  倍になった。
  そこで翌日、市場で今度は40本を買って売ると、買ったお金がまた2倍に
  なった。
  市場の人に、よく売れたねえと誉められるのがうれしくてね。
  3日目には80本を仕入れて売り、4日目には160本を仕入れた」

  さすがに160本ともなると、登校前に近所に売るだけではさばけない。
  夜、自転車に籠をぶら下げて芸者置屋に顔を出し
 「これ売れないと家に入れてもらえないんだよ」
  と訴えたら、芸者さんが「かわいそうに。みんな置いていきな」と買って
  くれた。

  高校に入学すると、運転免許を取る。
  当時は16歳で免許が取れた。
  免許を取ると車が欲しくなり、通学路沿いの農家に真っ赤なルノーが置か
  れているのを見て「売ってくれ」と交渉をした。
  農家の主人は「東京に行った息子の車だから売れない」と拒否。
  それを何度も交渉を重ねて、ついに3万円で売ってもらった。
  このルノーを板金塗装してきれいに仕上げたら、27万円で売れた。
  そのお金を元手にして今度はモーターボートを買う。
  ボートを猪苗代湖に浮かべて、貸しボート屋を始めたのだ。
  他の貸しボート屋は「8人そろったら1回5000円」と言っているのでお客が
  来ない。
  羽鳥さんは「一人400円でいい」と言って大繁盛させた。
  このボートを平日はボート屋に貸して利益の半分をもらい、土日は自分で
  仕事をしたから、高2で2艇目を高3で3艇目を手に入れる。
  大学生の学生企業家顔負けの、高校生企業家だ。
  愛読書は松下幸之助の伝記だった。
 「お金を儲けてなにかを買いたいとか、遊びたいというんじゃなくってね。
  倍になっていくのがなにより好きなんですよ。
  まあ、ゲームの面白さと同じですね。
  いまだって、感覚はそのままです。
  お酒もタバコもやらないし、ゴルフもやらない。
  趣味といえば毎年ホノルルマラソンに出場していることくらいです」

今日の日経新聞一面には、「起業・就業の再挑戦支援」

再チャレンジ推進会議として、敗者復活社会を後押しする方針が出てました。

挫折から立ち上がり、勇気を与えてくれる
「倒産社長、復活列伝」で、学びましょう!

 

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