今週東京にて、IPOを志す若手イケ面ベンチャー経営者と面談しました。
有望な事業展開をスタートして、
将来有望だけれども足元の資金繰りが厳しい状況下での
アドバイスを求められました。
洲山は、ローカルでの事業展開で成長してから神戸に本社移転して
全国展開を志すも志半ばでの挫折体験者ですから、経験は幅広いです。
特に資金調達には苦労しましたし、努力しましたから
金融機関の融資の意思決定ルールや仕組みを熟知しています。
政府系の商工中金・中小企業金融公庫・国民生活金融公庫
すべて借入実績ありました。
メガバンク全行・第一地方銀行・第二地方銀行・信用金庫・信用組合も
経験あります。
信用保証協会は、借入窓口と不良債権管理窓口である
管理部との交渉経験豊富です。
したがって、借入申し込みの資金使途や事業計画書によっては、
融資OKかNGは判断できます。
今回の面談を通じて、IPOを志すベンチャーや、
成長を目指す経営者へのアドバイスも
洲山のコンサルメニューに追加を決定しました。
洲山の成長と挫折体験は、事業再生にもベンチャーにも活かせるものです。
何故なら、ベンチャー=倒産予備軍であり、
創業して3年後5年後10年後の生き残り率は?
古来の諺に曰く、「石の上にも3年」 は真理ですね。
弱小の折は、アイデア先行であれもやりたい、
これもやりたいでは成功しません。
「選択と集中」の「一点突破!」がキーワードです。
そして、仕入先のバックアップを貰いながら、
得意先の開拓・マーケットの拡大に伴い社内体制(人事・労務)や
税務上の問題・財務戦略etc と全てをマスターしながら
走り続けないといけません。
その中でも、最も頭が痛い問題は資金繰りです。
あの「ユニクロ」でも、
拡大過程では約束手形の不渡りのピンチがあったそうです。
僅か数千万円の資金ショートで、会社破綻の瀬戸際に陥ったそうです。
当時の長銀(今の新生銀行)の融資にて、
倒産の危機を乗り越えて今の「ユニクロ」が有ります。
このまま進めばどうなるか? 洲山はかなりの確度で予測出来ます。
すなわち、成長路線か? 膨張路線か? 拡大破滅型か?
売上の伸び率は? 営業利益の伸び率は? 人件費の伸び率は?
キャッシュフロー(資金繰り)は?
成長のステージごとに、階段を一歩づつ上がらないと、
一気に5段も上がると?
ひっくり返って大怪我をします(涙!)
抑えるポイントを押さえながら
成長の階段を踊り場を創りながら拡大をしましょう!
また、交渉事に於いては、「落としどころ」が読めます。
すなわち、相手の手札を見ながらポーカーをするような状況です。
「決算書」は、経営者の通信簿ですからすんごく重要です。
「粉飾」はいけませんが、
ちょっとした工夫で見栄えが全然違うのは紛れも無い事実です。
特に、最近はスコアリング方式で決算書のデータを打ち込めば点数が出て、
融資金額や金利が決定される融資が大勢であり、
保証協会の保証料もそうなりました。