洲山コンサルタントコラム

失敗の最大の原因は、優柔不断と先延ばしであるーーー!に学ぶ

洲山が事業経営していた時代を振り返り反省すると、

会社再建のチャンスが何度もありながら決断できずに
ずるずると先延ばしをして、

いよいよ進退窮まり最後の切り札として

いちかばちかの勝負を「簡易型会社分割」活用による事業再生を決断して、
結果として成功しました。

本体は、負債30億円の瀕死の重態と言うよりも
ほぼ棺おけに入って後は蓋をするような状態ながらも、
分割新会社は、ほぼ無借金でスタートを切れたわけですから

しかし、本当に際どい状態であり、

例えて言うならば、
薄い氷の上を背中に一杯荷物を背負い恐る恐る必死で歩いて
向こう岸に渡るようなものでありました。
従って、何かの拍子で氷が割れるとあっと言う間に冷たい海水に落ち込み、

一巻の終わりになるところでした。

無事渡り終えたのだから、悪運強く良かった訳ではありますが、
その間は、毎日生きた心地がしませんでした。

会社分割して、その後にM&Aにて分割新会社の経営権を譲渡して、
28年間の事業経営に別れを告げたのですが、
その前に、ぐずぐず先延ばしをせずに決断できれば、

会社再建が実現でき、今も事業経営をして、
2012年には、米寿の祝い=88周年を祝えたはずでした!

何とも残念で、不本意な結果でした。

そんな歴史的経緯を振り返ると、最大の敗因は、

やはりTOPたる社長の=私の優柔不断が原因でした。

私の場合は、約1億円投資した店舗20店の内の不採算店と
100億企業を想定して設備投資した、1000坪の商品センター
及びIPO(上場)を目指した本部体制が重荷になり、
且つ人材の育成以上に規模拡大を推進したことが、
失敗の最大要因です。

それは、すべて社長たる私の経営判断ミスです。

しかしながら、早めに正しい現状認識をして、
リカバリーの決断をすれば、十分挽回可能でした。

「全てを守れば、全てを失う」と
田辺経営創業者の田辺昇一先生がおっしゃてますが、
正にその通りだと実感します。

織田信長が、北陸地方の朝倉攻めを仕掛けた折に、
妹のお市の方を嫁がせた親戚たる朝井勢に裏切られ、攻められて、
命からがら逃げ帰った事が学びになります。
その際一番危険で割が合わないしんがりを務めたのが、豊臣秀吉でした。

その後、体制を立て直して、
朝井・朝倉を攻め滅ぼしたのは、歴史が教えるとおりです。

一時的な敗北を、最後の聖戦の如く「撤退」の言葉を忘れて、玉砕すれば
何にも残りません(涙!)

ここで、先人の知恵に学ぶと成功哲学で有名な、
ナポレオン・フィルに素晴らしいメッセージが有りました。

1.失敗の最大の原因は、優柔不断と先延ばしである。
  決断無きところに成功はない

2.やりたいことはまず行動によって示せ

3.勝利者は決して途中であきらめない

4.揺るぎ無い信念が思考を力に変える

5.心で考え、できると信じたことは必ず実現できる

6.逆境の中にはそれと同等かそれ以上の成功の種子含まれている

撤退の勇気を日本古来より、

「見切り千両」  と言うでは有りませんか?

「捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」  も至言だとしみじみ思います。

注(解説):身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

[意味]
一身を犠牲にするだけの覚悟があって初めて、活路も見出せる。
[解説]
和歌や川柳から出たことわざは少なくないが、これもその一つ。
空也上人(くうやしょうにん)(903〜972)の作と伝えられる
「 山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」
(山あいの川を流れてきたトチの実は、
自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、
こうして広い下流に到達することができたのだ)
(『空也上人絵詞伝』)
という歌が出典。
「浮かむ瀬」は原歌では、仏の悟りを得る機縁、成仏の機会の意だが、
これを窮地から脱して安泰を得るという、
世俗一般のこととして、このことわざは使われる。
自分を大事と思って、我(が)に執着していては
なかなか道は開けてこないというのである。
(『成語大辞苑』主婦と生活社)

結論:命を捨てる覚悟さえあれば、
   窮地を脱して物事に成功することができるということ。
   溺れかかったときは、あがけばあがくほど深みにはまる。
   捨て身になって流れにまかせれば、
   やがて浅瀬に立つこともできるとして言う。

私の場合は、撤退の決断が遅れてしまったことが反省です。

しかし、その結果地獄を味わいましたが、
艱難辛苦を乗越えて、今の天職である、
ターンアラウンド・エキスパート(事業再生家)洲山が誕生しましたから、
過去全てに感謝しています。

過去にご心配とご迷惑をおかけした方々に、
何らかの形でお返しをしたいと願っています

今は、洲山を頼っていただいている全てのクライアントの事業再生を実現し、
また創業ベンチャーの育成に尽力して、
雇用を守り、地域経済の疲弊を防ぎ、
反転攻勢の地域経済の一翼を担う会社のサポーターを使命として、
世の中のお役に立ちたいと願う日々です。

繰り返しますが、熟慮は必要ですが、
熟慮に熟慮を重ね続けて、決断しなければ、
最悪のシナリオが現実化します。

最良のもしくは、よりベターなシナリオ実現の為に、
決断と実行しましょう!!!

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