12月末の手形決済目途が立たない企業の再生を2社お手伝いしていました。
1社は、東海地方の流通業で、
メイン仕入先への手形をジャンプいただければ、クリアできる状態でした。
しかしながら、すでに割引しており、資金余裕はないとの回答でした。
そこで、メインバンクの地元地銀に支援依頼するも困難との回答で、
暗礁に乗り上げました。
年末手形をジャンプしていただければ、
年明けからの資金は回るとの資金繰り計画を元に、
再度クライアント企業の会長が、
メイン仕入先の重役に頼みに行き、ほぼ目途が立ちました。
もう1社は、甲信越地方の製造業で、大企業の下請け会社です。
12月2日に東京オフィスに相談にお見えになり、
給与遅配、仕入先の支払い遅滞で、年末の手形決済資金は全く目途立たず。
の、実質破たん状態でした。
されど、100年を超える業歴があり、
人の良い齢80を超える会長の事業継続の想いに応えたいと思いました。
しかし、継続の可能性は殆どない状態なので、
現地調査をして、最終判断したいとの事で、お引受けしました。
弊社スタッフが、現地調査をして、
「仕入先・協力業者の全面的な支援があれば、可能性がある!」
との報告でした。
すなわち、手形全部棚上げして貰い、大口は5年分割払い、
小口は3カ月据え置き後の1年分割払い、にて試算しました。
銀行への元利金一時停止を含めて、事業再生計画を立案しました。
そして、12月21日仕入先・協力会社に県営の会議室にお集まりいただき、
会長と社長のお詫びと再生に賭ける熱き想いを語っていただき、
補足説明を洲山と弊社スタッフがさせて頂きました。
詳細の現状報告と資金繰り破綻寸前の財務内容ながらも、
皆様のご支援が得られれば、再生可能であり且つ
債権カットを伴わない再生方針をアピールしました。
その後、バンクミーティングを時間差で開催し、
仕入先への支援依頼内容と銀行各行様への依頼内容を会長・社長が申し入れ、
洲山と弊社スタッフが補足の説明を申し上げました。
大変困難な、極めて絶望的な状態から、
再生に向けての第一歩を踏み出しました。
銀行は、不渡り事故が出ない事を条件に支援体制の流れが出来、
仕入先・協力業者様も次々に手形ジャンプ及び
棚上げの支援表明を頂きました。
「世の中捨てたものじゃない!」
「捨てる神あれば、拾う神あり!」 は、実現しました。
本報告にて、気持ちよく新年を迎える事が出来ます。
今から、溜まりに溜まった書類の整理に入り、出来るならば、
12月31日午後から帰省したいと考えている洲山です。
1年間お世話になりました。
来年は、分かりやすい会社案内のマンガバージョン
「企業の七転び八起きをサポートする スマイルダルマ洲山」
を御披露する予定です。
来年も宜しゅうに!
末筆ながら、読者の皆さまも、
光り輝く良い新年をお迎えされますよう御祈念申し上げます!!!
洲山拝