洲山コンサルタントコラム

出口戦略は、出来てまっか?を考える

出口戦略(でぐちせんりゃく)は、出来てまっか?

定義1.
イグジット(出口)とは、金融業界で主に用いられる言葉で、
創業者やファンドなどの投資家が、
投資した資金を回収することを意味します。
また、別の言い方としてはハーベスティング(収穫)という言い方もあり、
意味合い的にはこちらの方がしっくりくるかもしれません。

注:イグジットの具体的な方法としては投資先の株式を公開(IPO)して、
上場株として市場で売却する方法と、
他の企業に投資先全体を売却する企業の
合併・買収(M&A)による方法などがあります

定義2.
exit strategy

(1)戦時下において、敗戦・劣勢あるいは甚大な損害が考えられる際に、
人命や物資の損失を最小限にして撤退するための戦略。

(2)市場や経営から撤退する際に、経済的損失を最小限にするための戦略。
投資した株式や不動産などの価値を高めて転売するなど。

(3)景気回復時において、
景気対策として行なった政策を転換するための戦略。
経済成長を軌道に乗せるために、
膨らんだ財政支出や大幅な金融緩和策などを
平時の状態に戻すことなどがある。

補足説明:アメリカの国防総省が用いたのが始めといわれる

今回の定義:
出口戦略とは、元々米軍の軍事用語で、戦況が悪くなった場合に備えて、
撤退判断の時期や手段をあらかじめ検討しておく事。

旧日本軍には、出口戦略の概念がなかった。
各地で配色濃厚となると、バンザイ攻撃して、玉砕を繰り返した。

ビジネスにおいても、出口戦略があれば、損失を最小限にとどめて、
再出発のチャンスを作る事が出来る。

一般的に、投じたコストが大きいほど、
過去に縛られ、未来のための決断がしにくくなる。

従って、出口戦略を検討する場合は、
撤退方法よりも、判断のタイミングが最も大切だ。

状況をどう見るかは主観でしかないが、
少なくとも判断のタイミングは、客観的な指標によるべきである。

連合国最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥は、
太平洋戦争中の1942年3月11日フィリピンで
日本軍の攻撃を受けやむなく退却した時は
「I shall return.」 と言いました。
willではなくshallと言った所が彼の軍人らしい強い意思を表しています。

そしてその言葉は昭和19年実現されレイテ島で日本軍を壊滅させ、
「フィリピン国民諸君。私は戻ってきた」と言って、
政権をセルギオ・オスメニア大統領に引き継ぎます。

すなわち、マッカーサーには、出口戦略があったから、
玉砕せずに一時的な敗北を受け入れて、ひとまず命からがら撤退し、
「捲土重来(けんどちょうらい)を実現しました。

捲土重来=疾風が土煙を上げながら再び激しく襲いかかってくるさまから、
一度敗れた者が再び精力をもりかえして激しく攻めたててくること。
一度は失敗した者が猛烈な勢いでやり直すこと。
「重来」は「じゅうらい」とも読む。

語:巻土=捲土。土煙を巻き上げること。勢いの激しいさま。
  重来=重ねてやってくる。

歴史上では、織田信長の朝倉攻めに際して、
妹のお市の方の夫浅井長政に背後を攻められて、
命からがら逃げかえった撤退戦は有名です。

城攻めされた折には、「城を枕に討ち死にする」等の言葉も有り、
日本人には、どうも玉砕の文化が伝統的にあるのかもしれません。

新たな事業展開する際や、新店を出店する際には、
「必ず成功させる」との気概は大切ですが、
もしもに備えて、出口戦略=撤退ルールを決めておくべきです。

例えば、

1.3年間赤字が続けば撤退
2.赤字が累計1億円を超過すれば、撤退等

洲山もかつての事業経営者時代に、35拠点まで拡大しましたが、
残念ながら、出口戦略がなく、全社が玉砕しかけた苦い思い出があります。

但し、撤退前には悔いのないように、
その道の専門家のアドバイスには経費をかけて、
素直に教えを受けて事業継続の可能性に
チャレンジするべきであることは、当然です。

 

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