洲山コンサルタントコラム

破産するのは、ちょっと待った!社長があきらめない限り、会社は再生、復活できます。

ここ最近の話題として、社内役員会での「破産」を決議した後に、
諦めきれずに、洲山に相談されて、再生の道を歩みだした企業が立て続けに
2社ありました。(驚!)

両社とも、破産のレベルではなくて、洲山の目から見れば「軽傷」でした。

軽傷の根拠は、
1.銀行へのリスケもせず、延滞もしていない
2.租税債務の延滞がない
3.仕入先への支払い遅れがない
などなどです。

本号は、事業再生家洲山の
「破産するのは、ちょっと待った!
 社長があきらめない限り、会社は再生、復活できます。特集号」
です。

A社は、東日本に本社があり、卸業態です。
約100名の雇用により地域貢献しながら、全国に何拠点かあります。
3年前までは、健全な財務体質であったのに、
新規事業にチャレンジして、大失敗をしました。
そして、4年間で4名も経理部長が変わるほど
混乱していたことも要因の一つです。
破産を申立てる事を幹部会で決定しましたが
その後、社長があきらめきれずにネットサーフィンで、
事業再生コンサルを研究して3社に絞り込み、
その流れで、翌日喜望大地にTELされました。

そのTELがあった折に、
幸い洲山が珍しく大阪オフィスにおり、対応しました。

そして、即日面談に来社いただき、再生の可能性を説明しました。

結果、依頼を受けましたので、即アクションプランを実行しました。

まずは、資金ショートを回避する為に、止血措置実行。
あらゆる支払い停止実行。

その後、多額な資金ショートから、止血だけでは間に合わず、
輸血(=借入金)も、洲山人脈で動き、資金調達に成功しました。

そんな中で、有力仕入れ先からは、
温かい支援のメッセージを多数いただきました。

心より感謝申し上げます。

そんな中、仕入れ先の1社から前金要請がありました。

本要請は、信用不安が起こった折には日常茶飯事に起こりうる事です。
が、再生するべく懸命な努力をしている会社にとっては、
許しがたい暴挙です。

されど、商品を納入するメーカーや問屋側からは、当然とも言えます。

本件は、神学論争と同じで、正解はありません。

たとえ、結果が吉と出ようと、凶と出ようと許容できるかどうか?
が、回答と洲山は思います。

そんな悩ましい与信取引(信用を供与する取引=売掛で納品する事)
の事例を一つ披露します。

それは、歴史上に残る倒産事件である「マイカル」の出来事です。

マイカルとは、旧社名ニチイから社名変更し、
「サティ」「ビブレ」の店舗名で、大型店を日本中に展開し、
拡大策に失敗し破綻後イオンをスポンサーにして、再生した企業です。

どれくらい巨大だったかは、正社員:7,000名・契約社員:3,100名
パート社員:35,800名であり、グループ負債:約2兆円でした。

そのドロドロした倒産劇の内幕と、倒産後の品切れによる悲哀と
再生に至る過程をドキュメントタッチで本になっています。

その本のP247のエピソードです。

そんな中で、真っ先に取引打ち切りを宣言してきたのが、
ある大手食品卸会社だった。

マイカルのスポンサーに決まったイオンは、マイカルの取引先を集めて
支払い条件の緩和を要請した。
同時に、イオンがスポンサーになっても、
従来のマイカルの取引先を一社たりとも切らないことを約束し、
かたくなにそれを守り続けた。
頃合いを見計らって、イオンの大手取引先でもある同社の役員が
岡田(イオン社長であり、マイカル管財人の岡田元也)を訪ねてきた。

「ああいう形で引いたけれど、イオンさんがスポンサーに決まったと
 なれば、状況は変わった。
 マイカルとの取引も再開したいので、よろしくお願いします。」

しかし、岡田は即答した。

「申し訳ないが、それは出来ません」

申し出を、ピシャリとはねつけたのだ。

「経営者としての判断は正しいと思うし、自分もそうすると思います。
 でも、取引停止により、マイカルの不良債権を抱えてしまうと言う
 リスクを、彼は外したことになる。
 しかしその一方で、マイカルが再建した暁には、
 その商権を失ってしまうリスクも当然あったはず。
 その両方を考えたはずです。
 その結果、全社のリスクを嫌ったのだから仕方がない。
 まして私は、最後まで取引に応じてくれた零細業者まですべてに対して、
 支払いの日延べをお願いしました。
 その後協力の下で、マイカルはやっていけた訳だから恩義があります。
 御社に戻っていただくスペースはございませんと、
 お断りするしかなかった。」

出所:加藤鉱著 ビジネス社刊
「再生したる」―ドキュメント「マイカル復活」1,500日

いやあ見事な対処であり、筋が通った取引方針ですね。

洲山もその昔、小売業の社長時代に風評被害で、商品が入荷困難となり、
往生したほろ苦い思い出があります。

仕入れ先の説得に、TELしたり、FAXしたり、訪問しました。

よって、結論:「信用なくせば、商売成り立たず」

社長のミッション(=使命)の一つに、
社員に心配かけずに、商品が安定供給される事があります。

常日頃から、仕入れ先の経営陣とは、信頼関係を構築しましょう。

また、与信リスクが高まる手形取引は避けて、
いつもニコニコ現金払いを当月末締め、
翌月末銀行送金決済にしましょう。

 

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